「チベット人は存在しない」 by 『聖地チベット展』 企画担当企業

「チベット人は存在しない」主催者が暴言=東京・上野「聖地チベット」展開幕


『聖地チベット展』と銘打った美術展を開催しておきながら、生身のチベット人女性を目の前にしながら、「チベット人は存在しない」と発言する。

……思わず怒りが湧き上がってきますが、ここは冷静に考えます。

この方は大広社側の担当代表として、今回のイベントへの抗議活動に関して、長い時間をかけて諸団体との交渉窓口を務めてきたかたです。当然、チベット情勢に関する情報を、今となっては相当、ご存知のはず。
おそらく、一人の人間として自由な発言が許されるのであれば、このような矛盾に満ちた暴言を吐いたりはなさらないでしょう。

「大広社としては、(中国側・チベット側)どちらにも与することなく、中立の立場で企画した」としながらも、
目の前で「私はチベット人です」と言っている人間の気持ちを慮ることなく、
中国政府の公式発言に沿った主張を繰り返す――「チベット人は存在せず、チベット族のみが存在する。」

上野の森美術館と大広社は、中国政府のメンツとチベット人120万人の命をはかりにかけ、「中国政府」をとった。
会社として、その方が賢明であると判断した、ということです。

それならば、企業としてのその判断が、倫理的にも商業的にも間違いだったということを、心ある・思考する個人個人が、できる行動を通して、証明していこうではありませんか?

現在は企業も公人としての在り方を、フィランソロピー精神や社会に及ぼす影響を、厳しく問われる時代に入りつつあります。
企業の倫理姿勢が、そのままブランドイメージに直結するのです。
特に、美術に関する仕事はイメージが大切なのではないですか?

「6000以上もの僧院を破壊し尽くし、仏教芸術を貶め、打ち壊し、略奪を欲しいままにしてきた」実態が事実として明らかになっている組織を擁護する――
そんな美術館の美意識を、誰が信頼しますか?

馬鹿にしないでください。日本の一般の人々は、それほど愚かではない。
思考停止したまま従来型の判断を下す企業は、後になって回復しがたいダメージを被るリスクを背負うことになるでしょう。

   
[PR]
by epea | 2009-09-22 09:29 | チベット・中国関連
<< 9月23日は、誰の日?/真夏の... 守りたい天空の至宝 ─ 聖地チ... >>