ラモ・ツォさんドキュメンタリー『海の裏』 日本語字幕化、進行中

以前の日記でも紹介しましたが、現在、チベット人映画監督であるドゥンドゥップ・ワンチェンさんを釈放するように中国政府へ働きかけるキャンペーンが世界的に展開されています。

「良心の囚人」"LEAVING FEAR BEHIND" 映画製作者を救え!

このほど、このドゥンドプ・ワンチェンさんの妻ラモツォさんのドキュメンタリー映像が、チベット女性協会によって制作されました。チベット語原題は『海の裏(英訳: Behind the Sea)』というちょっと変わった題名で、ただいまルンタ・プロジェクトと有志の人々が、日本語字幕制作を進めているそうです。もうしばらくしたら日本でもさまざまな機会で上映されるでしょうから、楽しみに待ちましょう。

英語字幕版はすでにネット上で公開されていますので、興味あるかたはぜひご覧ください。
10分程度の、ごく短いものですが、引き込まれます。
"Behind the Sea"

ラモ・ツォさんは今、4人のお子さんと姪っ子さん、そしてドゥンドゥップさんのご両親と一緒に、北インドのダラムサラで暮らしているそうです。ダラムサラというのは、チベット人の亡命政府がある「インドの」街です。
(この点よく訊ねられるのですが、ダラムサラというのは「チベット本土ではなく、インドの地名」です。インド領だからこそ、中国支配下となっているチベットから脱出してきたチベット人たちが、難民としてこの街にとどまっていられるのです。)
ダラムサラでは、亡命してきたチベット人が大勢寄り集まるようにして、暮らしています。

ラモ・ツォさんの細い腕に、子供たち・義父母・姪、全員の生活がかかっています。
毎日、朝(というより真夜中)の1時か2時ごろに起きて、5時半ごろまでかけて大量のパンを焼き、それを街の中心のバス・ターミナルまで売りにいく。売れた分の日銭で、一家8人の暮らしを支えています。

ダラムサラは、山の中腹にあるような街です。ダラムサラの坂道……普通に歩くだけでも汗が噴き出してくるような、傾斜のきつい道もあります。私など、昨年の滞在中に毎日上り下りしていたら、最初の二週間でたちまち脚が細くなったほどです。
そんな道を、ぎっしりとパンのつまって重い、自分の背丈より大きいカゴを背負って、毎朝通っているのでしょうか。
バス・ターミナルといったって、さほど大きくないコーチが頻繁に往来する、埃っぽい小さな空き地です。上の映像では、ラモ・ツォさんが降ってきた雨にパンを濡らさないようにビニールカバーをかけたり、よけたりしながら、せまい道端に座っている様子が映されています。

また、上のお嬢さん(この映像では10歳と紹介)へのインタビューもあります。
が……これはいったい、10歳の子供の言葉でしょうか……? もうすでに、大人の言葉です。
いえ、日本では大人ですら果たして、このような受け答えのできる人がどれほどいるのか?などと思ってしまう。

日本語字幕ができたら、これはぜひ、小学生の皆さん、小学生のお子さんをお持ちのお父様・お母様がたにご覧いただきたいです。 

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皆さん、ドゥンドゥップ・ワンチェンさんを助けてください。
ハガキやオンライン署名が力になります。
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「チベットNOW」では、ダラムサラ在住中原氏によるラモ・ツォさんへの詳細なインタビューが掲載されています。
ドンドゥップ・ワンチェン氏とその妻ラモ・ツォ
ITSN政治囚キャンペーン/再びラモ・ツォにインタビュー
ドンプップ・ワンチェン解放キャンドルナイト/残された家族


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by epea | 2009-10-08 01:46 | チベット・中国関連
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