2008/11/22(土) 小さな収穫祭・「冬期湛水」の田んぼにて

抜けるような晴天で、近所の川べりの公園へ散歩に行く。
東京はここ3日ほど、昼間の風が強かったためか、銀杏の葉はだいぶ散ってしまっていた。
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見上げていると、水底にいるみたい。

しばらく歩いていたら、米つぶだらけのでっかいお釜を前のかごに入れて、ガタガタさせながら、一生懸命自転車を漕いでいる人を見かけた。不思議に思ってその自転車の現れた方向に歩いていくと、小さな収穫祭が開かれていたのだった。

地域の人々が実験的に作っている小さな田んぼで採れたお米を炊いて、お祝いしているのだという。「とん汁もありますよ、味見していきませんか?」とのことで、ありがたくご相伴にあずかることに。

収穫されたお米は白いうるち米(下の写真)で、20メートル四方ぐらいの田んぼから、今年は30キロ弱ぐらい収穫できた、という。

昭和40年代当時は東京近郊もまだ田んぼだらけ、メダカやドジョウ、カエルやトンボがいて、たくさんの鳥が飛来していた頃を思い起こしながら、今の子供たちにも田んぼ体験をさせたり、水田に棲む生き物に触れる機会を与えたい、できれば、こうした環境を少しずつ呼び戻したい――という思いで活動されている、とのこと。

お米の粒が立つって、こういう状態なのね。黒い粒粒は古代米だそうです。
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香ばしい湯気が、たまりません。
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「田んぼの手入れがたいへんじゃないですか? 特に春先から夏にかけては雑草との闘いがすさまじいって聞いてますが……」と尋ねたところ、「雑草は生えません!」

えっ? 生えないって、どういうこと? そんなの、ありうるの?? と驚いていたら、説明してくださいました。

この田んぼでは、「冬期湛水・不耕起移植栽培で、無農薬・無化学肥料による、生物資源型農業」を、試験的に行っているのだそうです。

簡単に言うと、冬場も含めて一年中、水を張っている(冬期湛水)から、雑草が生えない。肥料は、その年にとれた稲の米ぬかと切りワラ、くず大豆を撒くだけ(生物資源型・循環型)。
有機肥料といっても、その「有機」物が作られる過程でどのようなものが使われているかわからない場合も多いそうで、「有機だからといって一概にいいとは言えない」のだとか。

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冬期湛水の田んぼ作り参考リンク: 
冬期湛水水田プロジェクト
冬の田んぼに水をためて、 トロトロ層の力を実感!
シバタプラセールファーム

こんなにすぐれた農法があるのですね・・・! 
雑草対策が激減して農家の方に負担がかからず、体によくておいしいお米がたくさんとれて、しかも渡り鳥が羽を休めることのできるような環境が戻ってくるのなら、こんなにいいことはないですね。すっかり感心してしまいました。
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by epea | 2008-11-23 10:35 | 日常雑記
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