「暴力の連鎖」という言葉の暴力: 1/8/2009 広河隆一氏講演概要

帰ってきて、昨夜の残りのごはんと味噌汁と納豆を食べた後にメールの返事を書かなければ、と机の上にノートPCを置いたまま、開く前にその上につっぷしてちょっと寝てしまってから、いま起きたところ。半端な馬車馬みたいな自分が笑える。

「10コの中の1コが炎上したら痛いけど、300の中の1つならすぐに流していけるの。だから、あなたもどんなにくだらない日記でもいいからブログは毎日更新しなさい」と昨年、ある人が言っていた。私の場合はそもそも炎上を気にするほどアクセスの集中する状態とは縁遠いけれど、アドバイスはありがたく頂戴し、なるべく頻繁に書くようにしようと思う。

ちなみに、『雪の下の炎』のパルデンさん情報サイトも少しずつ更新しています
⇒ http://www.palden.info/

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広河隆一 『パレスチナ1948 NAKBA』 完成報告会
(広河隆一氏 講演概要)

・NAKBA(パレスチナ語で「大惨事」の意)は過去の出来事(1948年にイスラエルにより追放されて大勢のパレスチナ人が難民になった)ではなく、現在につながっている。
連綿と続いてきたNAKBAが今、ガザで行われていることにつながっている。

・新聞各紙ではまるで「喧嘩両成敗」といわんばかりに、イスラエルとパレスチナのバランスをとるかのような記述にあふれている。
たとえば「イスラエルにロケット弾を打ち込むハマスが原因」としている朝日新聞。
信頼性が高いとされているニューズウィークのような雑誌でも「暴力の連鎖」といったキャッチコピーが使われている。
だが、「暴力の連鎖」という言葉は、二つのグループが拮抗した立場から暴力を振るい合っているかのような印象を与えてしまう。
イスラエル―パレスチナ間の圧倒的な力の差を覆い隠してしまう。
現実の両者間にある圧倒的な不均衡を無視して、ガザへの侵攻を「戦争」と呼ぶのは、事実の隠蔽に他ならない。

新聞社は、記事にするなら、過去数年分のデータぐらい調べてから書くべきだ。

               ハマス政権誕生後の3年間  ガザ(現時点まで)   合計
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イスラエルの死亡者数        17人           10人         27人
パレスチナの死亡者数       446人          670人       1116人


「暴力の連鎖」という表現には、「どっちもどっち」という含意がある。それなら ↑ この数字の不均衡をどのように説明するのか。

・「パレスチナ問題は複雑だからコメントするのが難しい」とよく言われるが、(広河氏に言わせれば)事の発端は単純なことだ。「1948年に何が起きたのか?」
ユダヤ国家の建国とは、その土地に住んでいたパレスチナ人を外に移すこと。
かつて、第二次大戦中にユダヤ人を収容所に transfer したアイヒマンを裁いたはずのイスラエル人が、「移送委員会(transfer committee)」を設置し、同じこと(transfer)をパレスチナ人に対して行っている。

・歴史は、どの時点から切りとって解釈するかによって、その様相がまったく異なる。
現状では、「自爆テロ」から切りとってイスラエル側の視点に組する切り口で書かれた記事のみが氾濫し、人々はそれを盲目的に呑み込まされている状態。

・NAKBAによって消えたパレスチナの村: 268の村
「ガザには今、なぜ大勢の難民がいるのか」
「その難民は、どこから来たのか」 を、まず考えよ。

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広河隆一氏ブログ 『DAYSから視る日々』

ガザ空爆―若者のみなさんへ
ガザで起きていること、報道の問題など、よくわかる。

ガザのフリージャーナリスト、サファ・ジュディさんからの報告
なにも言えない、狂気の沙汰です。読んでください、びっくりですよ。

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(一昨日の続きはすみませんが、週末あたりにでも。)
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by epea | 2009-01-09 03:09 | 日常雑記
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