カリフォルニア州議会 VS.中国領事館

カリフォルニアでは、3月10日を「ダライ・ラマ法王とチベット問題に対する意識を高める日(Dalai Lama and Tibet Awareness Day)」に制定しようという提案が話題を呼んでいるようです。
"California legislature recognizes March 10th as Dalai Lama and
Tibet Awareness Day"

カリフォルニア州議会に決議文を提出しているのは、サム・ブレイクスリー議員。息子さんがTCVダラムサラで英語を教えているそうです。

昨年4月、あの蜂起の後に提出した時は通らなかったのですが、その後12月に再びトライして、このたび本議決段階まで進む瀬戸際まで持ちこんでいる、とのこと。
本当は先の月曜に討議・投票されるはずだったのが、意図的に議題から外されたため、ブレイクスリー氏は次の月曜16日に再度、議会に持ち込む予定。

投票から外された裏では、中国側が決議文を通すまいと暗躍していたらしく、
"Tibet resolution stirs controversy in California"
中国領事館の代表者が州議会議事堂のホールを歩き回って、決議案に反対するよう議員達を説得。また、総領事の名前で議員達に送りつけられた手紙では、こういう決議は米中関係を損なう、と警告している。

「世界経済の雲行きがあやしい状態にある現在、世界で最も発展の進んだ国と最も発展の進みつつある国が手をとりあい、同じボートにのって川を渡っていこうではありませんか。」
チベットは「かつて独立していたことはなく」「中国に侵略されたり占領されたわけでもなく」「中国が改革したために『中世の農奴制と神政支配』から解放されたのです」

ブレイクスリー議員は、「中国政府は『ショッキングで恥知らず』なロビイング活動を行っている」と批判。AP通信も事実関係をサンフランシスコの中国領事館に問い合わせたが、回答は得られていない。

「カリフォルニア州議員に外国政府が積極的に干渉していることがわかった以上、この決議について投票は実施されるべき。州議会で正規の手続きを踏んで作成された議案に投票が許されないとしたら、わが州議会の独立性、民主性が危機にあるといわざるをえない」

さすがカリフォルニアは意識が進んでいるといいますか、先端的な問題提起がなされる土壌が整っています。

ただし、サンフランシスコには世界最大規模のチャイナタウンがありますし、カリフォルニアには中国系移民の人々が多いですから、彼らの利益を代表している中国系議員の意見もあり、この決議が通るかどうかは微妙なところかもしれません。

実際に提出されている決議文"ACR 6"は州議会の公式サイトで読めるとのこと。

ちなみに、こうした決議文はいわば州議会の意思表示のようなもので、法案として成立するわけではない。つまり、法的拘束力をもつものではなさそうです。
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by epea | 2009-03-13 13:06 | チベット・中国関連
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