カテゴリ:チベット・中国関連( 54 )

『China's Train, Tibet's Tragedy』 

昨日4/6(月)にチベット亡命政府から発表されたばかりのほかほか新資料より、
一部を抄訳してお伝えします。

亡命政府からのリリースはこちら
■原本はこちら(PDF 5.7M)

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『中国の列車、チベットの悲劇 (China's Train, Tibet's Tragedy)』 

環境に与える影響 (Environmental Implications)

チベット北方高原(Northern-Tibet Plateau/NTP)は中国西方の広大な地域を占める、平均標高4500m、面積250万平方キロの広さを誇る高地。世界の屋根、地球の第三の極として知られ、古代から現代に続く氷河およびアジアを代表する大河の源でもある。この高原の大気は上昇気流に乗り、アジア全域の大気循環、地域の気候(気温、降水型、モンスーン等)に大きな影響を及ぼす。
⇒ 地球温暖化の影響は標高が高まるにつれ大きくなるのだから、チベットの高地は世界的な気候変動に対して特に被害を受けやすいといえる。

■チベット高原に棲息するユニークな動物たち
・チベットアンテロープ(チベットレイヨウ)
・ベンガルトラ
・アカパンダ
・ジャイアントパンダ
・ヒマラヤタール
・ツキノワグマ
・ヒグマ
・ユキヒョウ
・クロクビ鶴
・バーラル(ヒマラヤンブルーシープ)
・チベットガゼル
・野生のヤク
など。
チベット高原は、かつて「高原のセレンゲッティ」とも呼ばれていたのに、今やいずれの動物も、頭数・種類ともに著しく減少の一途をたどっている。

・都市化やインフラ開発の進展とともにこうした野生動物の棲息を支えることのできる環境は失われてきている。
・絶滅危惧種から作られた品物が観光客向けのおみやげとして出回っており、売上げを伸ばしている。環境問題専門家グループは、こうした製品を買わないようにと旅行者に呼びかけている。

■今日、チベット域内において
絶滅に瀕している植物は、40種
絶滅に瀕している動物は、141種

■チベット高原に源流を発する代表的なアジアの河川
・黄河
・長江
・メコン川
・サルウィン川
・ヤルツァンポ川 → ブラマプトラ川 → ガンジス川

これらの河川はアジア全人口の80%(全世界人口の約半分)を潤す水源。
だが、二つの要因により乾燥化が進んでいる。
1. 気候変動
2. 中国東部における水資源需要に振り分ける計画の進行

■中国その他の環境学者の研究によると、地球温暖化がチベットの環境に重大な影響を与えていることに疑いの余地はない。
チベットでは、世界平均の2倍の速さで温暖化が進んでいる。
過去50年間において、北半球の平均よりも、また同じ緯度の他の地域よりも温暖化の規模が大きかった。
チベット高原において、1950年代から1980年代にかけて、10年毎に平均 0.1-0.3℃ で気温が上昇したことが計測されている。

■湖の表面積も減少している。
チベット高原最大の湖・ナムツォ湖では、1970年から1988年にかけて 38.58 平方キロの湖面が縮小している。
すなわち、1年あたり 2.14 平方キロ の消失。

■過去21年間、ラサの気温は一年あたり 0.00623℃上昇してきた。

■草原の減少、氷河の融解にもつながっている。
中国と米国の研究者の調査によると、地球温暖化によってチベット高原における植物種が劇的に減少しかねない。すでに、高原に豊富に存在していた種はある程度失われており、
1991年から2001年にかけて、薬草は年平均で 4.9種、食用の植物は 5.4種も失われている。

■こうした現状に対して、中国の「西部開発戦略(計画?)」に基づく開発がさらに拍車をかけている。
World Wide Fund for Nature (WWF) China によると「開発が、チベット生態系の質に影響を及ぼしている最大の要因」。
主な要因:
・チベットにおける急速な人口増加、道路建設、鉱山開発、放牧の衰退
・森林伐採、焼畑農業、建築、伝統的な農業習慣、お香の製造(古い森林の破壊につながる)
・野生動物の不法な狩猟
・野生生物の保護と畜産の対立(ヒグマや野生のヤクの減少)

■中国政府による方策
チベット高原における気候変動と環境劣化はアジアひいては世界全体に破滅的な影響をもたらすことが明らかになっているにも関わらず、中国政府による方針は環境への影響をほとんど無視した、経済偏重路線が続いている。

・中国鉄道省
「(青蔵鉄道は)周辺の生態環境に破壊的な影響をもたらすだろう」ことを認め、「悪影響を最小に抑える効果的な方策を検討している」と述べた
⇒ 中国政府は、鉄道周辺の環境保護に1億9250万ドルを投資
・野生動物が鉄道を横切って移動する時に通れるような地下道
・永久凍土の溶解を防ぐための特別冷却液
・チベットの環境を汚染しないためのゴミ処理
例)
・2007年7月2日・中華日報(China Daily)による報道
「鉄道省は、7万トン分のゴミや汚水を適切に処理」
・2006年6月17日・ウェブ版人民日報(People's Daily Online)による報道
「青海省-チベット(ゴルムド-ラサ間)を毎週、ゴミ収集のための特別列車が走り、高原の環境を保護」
「環境保護団体グリーン・リバーと鉄道建設関係者らが協力し、5年にわたる鉄道建設計画において環境面への配慮が盛り込まれるよう検討した」

だがこうした努力はあっても、鉄道建設は実際に周辺の環境に影響を与えてきている。

■チベット高原の環境をめぐる証言
・World Wide Fund for Nature (WWF) China 在ラサ・プログラムオフィス長ダワ・ツェリン氏:
「チベット高原の生態系は、きわめて脆弱。いったん破壊されたら、元に戻すのはきわめて難しい。地域開発の必要性を、チベットにおける生物種の多様性(biodiversity)の保護と統合させることが、喫緊の課題」

・チベット高原の社会経済開発に関する研究に従事してきたアムド(青海省)上級研究員 Weng Hengshen氏:
「青蔵鉄道は、開通してから後の方が環境保護に関する大きな課題を生み出す。脆弱な生態系は、回復不可能な破壊を受ける危険に直面するだろう」との懸念を表明

・四川省をベースに活動している環境保護団体グリーン・リバーの設立者・会長 Yang Xin氏:
「(同団体は鉄道建設関係者と協力してきたが)鉄道のレール敷設のための資源調達のために、草地が犠牲になっていることは否定できない。この地域の生態系・種の多様性が失われたら、それが回復される可能性は限りなく小さい。表土や草地がダメージを受けたら、その回復には100年かそれ以上かかるかもしれない」

・中国国家副首相 曾培炎(Zen Peiyan)氏
「1956km に渡る鉄道は建設よりも維持するほうが困難で骨の折れる作業となるだろう。
安全策の改善、よりよいサービス、効率的な移送、そしてよりよい環境保護政策が必要。
高原の擁する広大な地域は地球温暖化や資源開発に対してきわめて脆弱であり、鉄道のもたらす環境の変化は自然の生態系に不可逆なダメージをもたらす可能性がある」

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もしかしたら来週末に使うかもしれない資料の叩き台として、突貫工事で(笑)まとめてみました。たぶんこのままでは使わないので、ここにも載せてしまおう。

元の英文資料はタイトル『China's Train, Tibet's Tragedy』が示すとおり、青蔵鉄道がチベット高原(の主に生態系)にもたらしている影響について、非常に多くの参考資料から記述を引用しながら、わかりやすくとりまとめた環境白書となっています。

驚いたのは、高原全域で進んでいる砂漠化現象によって、青蔵鉄道を支える土壌が土から砂に変わり始めているため、すでに危ない状態に移りつつある橋脚もあるらしいとのこと。 「地球温暖化で永久凍土が緩んできて、危なくなるのでは?」と思っていたのですが、それより早く砂漠化が進行している様子です。

中国政府は、「砂をがっちり固めて橋脚を安定させ、かつ環境にもやさしいケミカルを開発した」と発表しているそうですが……本当に生態系に優しいスーパーテクノロジーであることを、切に祈ります。。
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by epea | 2009-04-08 03:50 | チベット・中国関連

西蔵ツワン氏、レセプション

金曜夜に依頼されていたことについて、パフォーマンスは自分自身でまったく納得のいかないものとなり、反省している(というほど大仰な役割でもなかったけれど)。直前にいただいた情報を自分の原稿と統合させようと努力したが、不自然な文章になってしまい、淀みなく、というわけにはいかなかった。夕方に職場から直行したので、気持ちもざわついていた。

昨年から見ていてくれたある人が、「いっそ副業にすれば?」とのたまう。結婚式などの司会の相場は、一件あたり2万円程度らしい。事前の打合せに必要な時間もあるし、人様の一生に一度の晴れの舞台で失敗は禁物というプレッシャーはあるものの、週末の半日を費やすアルバイトとしては悪くない。毎週そうして稼いだ分を、自分が心からサポートしたいと思っているNPOに定期的にまわせたら素敵じゃない?! などと野心がいっしゅん頭をもたげ調べてみたところ、現実はそう甘くはなさそうで、実現性のあまりの低さに早々と却下する。

帰り道、西蔵ツワンさんと歩きながら、途中までご一緒させていただく。

ツワンさんは、1960年代、亡命政府より日本に初めて本格的に派遣されたスーパーエリート・選りすぐりのチベット青年団5名の中のお一人。10代前半で日本に降り立ち、そのまま日本で教育を受けて医大を卒業。埼玉医科大学勤務を経て、現在は武蔵台病院院長(下のリンク先記事などで「副院長」となっていますが、現在は院長になられています)。

「『12,3 才で日本に来て、一人でさぞ苦労されたでしょう』とよく言われるのですが、自分自身で振り返ってみて、日本に来てから苦しかったという記憶は全然ないのです。私の引き取られた先は埼玉県の秩父で、当時は本当に何もない田舎でした。親がなくても、街全体が自分を育ててくれたように感じています。昭和40年代で、昔ながらの日本のコミュニティが残っていたのも、よかったのかもしれません」

「また、60年代はまだ希望に満ちた時代で、『さあ、これからチベット人は世界に羽ばたいていくぞ』ということで、私たち5人は亡命政府より希望を託されて、日本にやってきました。アメリカやヨーロッパに派遣されたグループもありました。チベットの人々は希望に満ちた将来を思い描いていて、意欲にあふれていました。そういう時代背景の影響もあったと思います」

(G20でサルコジ大統領が「チベットは中国の一部」と発言したとされる報道について)
「それは、国際社会の中の立場によるものだと思います。フランスという国家の指導者としてはやむをえないものと理解していますし、特にどうということも感じません」

(2月に設立されたチベット・中国友好協会で、会長に就任された件について)
「今のチベットの状況は、中国の一般の人々にわかっていただかなければ、どうにもならないと考えます。この50年間、チベット難民だけでなく中国の人々も大勢が亡くなっています。私は、中国の人々もまた、被害者だと思っています。100%チベットが正しい、と言うつもりもありません、チベットにも問題はあるのです。チベット問題を解決するには、中国政府に迫害されている周辺の他の民族の人々と協力し合っていくことが必要でしょうし、何よりも中国の『民』の力が必要です。中国の人々と協力していきたいと願っています」

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ツワンさんの生い立ちについては、こちら。いいインタビューですので、ぜひご覧ください。
『風の馬』チベット・コラム 第1回: チベット人の魂は抑圧できない

「……映画の登場人物の中で、個人的には中国指導部に一番同情しました。彼らは今起きている事に気づいてない。いずれ全てを精算する時がやってきます。今の状況では、チベット人にとって失うものはもう何も無く、闘うしかありません。闘うという事は決して暴力ではなく、仏教の慈悲の心を持ちひたすら耐える事です。チベット仏教の哲学は耐える事、憐れむ事、それが根底です。時間はかかるかもしれませんが、いつか中国が民主化し、今まで行った事が全て浮き上がれば、今度は彼らが裁判にかけられます。その事実を今の中国指導部は知っておかなければいけません。……」

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お話を伺いながら、お写真と一緒にブログに掲載してもいいですか? とお許しをいただいていたのに、最後は慌しくなってしまい、撮らせていただくのを忘れてしまった。実際にお目にかかった雰囲気は、こちらのポートレートに近い感じ。静かで落ち着いた知的な物腰、その穏やかな底に湛えられた凄みのような気配がじわっと滲み出てくる、といったような。たいへん素敵な方でした。
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by epea | 2009-04-05 01:31 | チベット・中国関連

『中国貧困絶望工場』 アレクサンドラ・ハーニー氏講演会 (2)

(昨日の続き)

■現在、中国の輸出量は激減。
昨年秋以降、6万以上の工場が閉鎖され、1100万人の出稼ぎ労働者が失職している。

■今後の中国製造業のゆくえ
厳しい状況ながら、不況が逆に中国の力を高めている兆しがある。

1. 不当な受注の拒否 (不当に安いと思われる海外からの要求にはNoという)
2. 工場の移転 (コストの高い沿岸部 → 内陸の農村部へ)
⇒ 貧しい農村部の発展につながる

★China Price は、現在の「沿岸China Price」からさらに安価な「内陸China Price」へと、変化し始めている。
★したがって、China Price は値上がりしない。中国は今までと変わらぬ競争力を維持し、「世界の工場」であり続ける。
★さらに、価格以外の付加価値を備えた「China Price」の実現を目指している。


【Q&A より】
Q. リーマンショック以降の中国は?
A. (ハーニー氏は毎週のように中国南部を取材)
工場の閉鎖も失業者も増えているのは事実だが、出稼ぎ労働者の中には「これからよくなる」と、ポジティブな考え方の人々が多い。今回の金融危機については世界的な規模の出来事であるとの認識が浸透しており、中国政府を責める機運はない。
「今までも、生活はよくなってきた。これからも、よくなっていくしかない」といったような、将来への信頼感が強い。また、海外で学ぶ人々も増えてきている。

Q. 中国はマクロ的に4兆円の景気対策を発表しているが、製造業には影響があるのか。
A. 「あまり意味がない」という声もあるが、(ハーニー氏としては)インフラへの公共投資で田舎への道路が整備されれば、沿岸部→内陸部への工場の移転も早まる。中国にはまず何よりも道路整備の必要な村々や地域がたくさんあるため、全国的な道路建設が国家レベルの景気対策に後押しされるのであれば、地方は助かるはず。
とにかく中国の田舎には、都市生活とは隔絶した世界がある。
中国に旅行に行く人は、ぜひ田舎に行ってほしい。非常に勉強になるので。

Q. 貧富の差が中国社会に与える影響は?
A. (ハーニー氏自身の取材に基づいていえば)
田舎に住む人々のほぼ100%には、問題意識はなく、怒りもない。まったくない。
深圳(しんせん)や広州といった都市においては、人々の間にある程度の怒りや不満が感じられる。
だが、社会全体に影響を及ぼすほどの規模ではない。


(以上)
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(感想)
聞いていて衝撃だったのは、Q&A最後の部分、つまり「貧困層とされている人々も、基本的には政府に対してほとんど怒っていない」という発言でした。昨年来、人権関係の報道を見ていると、中国でも「08憲章」やら、昨年終盤に中国全域に物凄い勢いで広がっていた学校教員のストやら、「中国の民衆もいよいよ怒り始めた?」と感じられるニュースが増えてきていると思われたのですが……。

ただし、ここ数年間現地取材に入っているというハーニーさんも、中国南部を中心にカバーしているそうなので、全体を見ようとしたら、チベットを始めマイノリティ民族の住む周縁地域の事情も含めて、また異なった状況の推移があるのでしょう。といいますか、一度で全体を見て、ひとくくりに総括するなんてきっと、不可能なのですね。

「貧しい農村地域から出てきた人々は、何よりも経済的に豊かになることを求めて猛烈に働き、健康を犠牲にすることなど厭わない」といった話を聞いていると、中国政府のプロパガンダで頻繁に使われている「共産党政府はチベット経済を飛躍的に成長させた、それなのに何が不満なのか?」といった発言の背景が伺えるような気がしました。こうした物言いが当局にとっては、自国民(漢民族)に対してチベット支配の正当性を主張するにあたって有効なロジックとして機能するであろうことは、想像に難くないと感じられます。(先月ジャムヤン氏のブログに掲載されたツェリン・シャキャ氏のエッセイの内容が想起されます。)

また、「道路建設を切望し、なんとか自分の村にも舗装道路を通したい人々」の視点からは、「チベットには政府によって道路も鉄道も通してもらい、飛躍的にインフラ整備を進めてもらっておきながら、人々はいったい何が不満なのか?」という反応が出てくるのも、自然な流れといえるでしょう。中国全土の「素朴な村の人々」にとっては、チベット(ラサ)のインフラ整備はその社会基盤を、流入してくる人々にとってのみ有利な構造に組み替えてしまい、本来の地元の人々の生活が破壊されてしまったという実態について、知る由もないからです。
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by epea | 2009-04-04 01:58 | チベット・中国関連

『中国貧困絶望工場』 アレクサンドラ・ハーニー氏講演会 (1)

2009/3/31 (火)夜に行われた講演会のメモです。
元ファイナンシャル・タイムス紙記者として東京支局に勤めていたハーニーさんは妙齢のアメリカ人女性で、日本語が超ペラペラ。「講演は日本語で行われます」と告知されていたけれど、本当に演者が日本語で話すとは思っていなかった(通訳がつくのかと思っていた)、しかもごく自然なイントネーションでお話しになるので、驚きました。
日本駐在の後、2003年以降は杭州に赴任して、中国南部を担当。よって、中国語もペラペラだそうです。
現在はFTを辞めて、香港を拠点にフリーで活躍なさっています。
中国の製造業界、労働問題を長年取材した成果が『The China Price』(『中国貧困絶望工場』の原書名)。

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『中国貧困絶望工場』の著者、アレクサンドラ・ハーニー氏講演会

■日本経済と中国経済は、もはや切り離して語れない

■「環境問題・労働問題・食の安全」への理解が重要

■China Price とは、2004年にビジネスウィーク誌が使い始めた言葉。
中国の価格競争力は、規模において絶大で世界に莫大な影響を与えているという点で、過去に輸出で発展を遂げて「脅威」と言われた各国事例と比べてもユニーク。

■なぜ China Cost は、かくも安いのか?
安い賃金のみではない、中国の競争力を支える3つの要因:
1. 労働/環境関連法の機能不全
2. 旺盛な勤労意欲(個人が豊かになることを強く希望し、健康が壊れても働く)
3. (日本を含む)世界各国の企業による、中国企業への強い圧力

・中国の労働法はアメリカの同法と比べて労働条件がはるかに厳しい内容だが、遵法性は低い。中国の工場の8割は法を守っていない。
ただし、これは工場主側の都合だけでなく、出稼ぎ労働者側の希望でもある。
(少しでも多く稼ぎたいため、あえて勤務時間の最も長い工場での勤務を希望する人々が多い)
⇒ 表向きの「視察用のモデル工場/展示用工場/5つ星工場」と、
  決して視察されない「黒い工場/影の工場」がある。
  生産性は、当然ながら「黒い工場」の方が20~30%は高い。

 今天工作不努力   (今日、一生懸命働かなければ)
 明天努力伐工作   (明日、一生懸命仕事を探さなければならなくなる)
      (↑ 5文字目、本当は「手偏にバツ」の字)

こうした工場の蔓延している背景には、原価抑制を求める諸外国からの圧力がある。

■2つの重要な変化
1. 出稼ぎ労働者の意識の変化
2. 中国政府政策の変化

・現在の出稼ぎ労働者の中心層には10代~20代が増えている。
彼らは、貧しい内陸部の農村を出て沿岸部に出稼ぎに出てきた第一世代の子供世代、いわば出稼ぎ第二世代。一人っ子政策施行後の世代でもあり、親から大切に育てられている。

・政府はこのところ、労働関連法の制定に力を入れている。
だが、実際に工場視察を行う検査官の人数が圧倒的に不足しているなど、執行面でまだまだ不十分。

・政府が法案への取組みを重視し始めている時流に伴い、工場長の意識にも変化が見られる。
「China Price だけではダメ。付加価値をつけたい」
「OEMより脱却し、自社ブランドを設立したい」

(続く)
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参考: 「中国の問題は、中国だけの問題ではない」
インタビュー by NB(日経ビジネス)オンライン
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by epea | 2009-04-03 01:18 | チベット・中国関連

あと24時間:Students for Free Tibet (SFT)インドを助けて!

ご無沙汰していてすみません、とりいそぎお願いです。

Students for Free Tibet インドを助けてあげてください!
彼らは今、「募金収集コンテスト」に出ています。
これはちょっと変わった企画で、団体として出場して、
「3月31日(現地時間)までに、『募金人数』が一番になると、賞金1万ドルがもらえる」
(『金額』ではなく『人数』というところがミソ)
つまり、なるべく多い支持者を集めた団体が賞金をゲットする、という仕組みみたい。
応援したい人は、10ドルからの募金で、投票に参加できます。

で、そのサイトというのは⇒ Razoo トップページ:ここを見れば、どういうコンテストかだいたいわかる。
SFTインドは今、5位。3位までに入って賞金を得るには、あと90名ぐらいのヘルプが欲しい!
SFT India
SFTインドはたった4人で切り盛りしている超貧しいグループだけど、賞金1万ドルがあれば来年度の活動予算ができる(涙)・・・のだそうな。
(知らなかったよ!! お膝元ダラムサラのインドで、SFTがそんなに小さい組織で苦労していたなんて!)

募金は、Facebookのアカウントと連動させる方式だと簡単にできました。
最初からの登録だと、自分の名前の入力などでちょっとだけ手間がかかるみたいですが、募金自体はクレジットカードでできて簡単。
締切りまであと24時間足らず・・・ぜひぜひ助けてあげて!

詳しくは、SFT Japanの説明を見てくね!
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by epea | 2009-03-31 12:42 | チベット・中国関連

超レア・超ホット! 『戒厳令下 リタン潜入記』 by 西条五郎氏

先ごろ、カンゼのリタンに潜入したという日本人ジャーナリスト・西条 五郎氏のレポートが、ライブドア・ニュースに出ています。ちょうど3月10日から約一週間、超・厳戒態勢の敷かれていた時期に、よく入れたものです。あっぱれ!!

3月10日前後以降から数日間は特に、ジャーナリストというよりも外国人そのものが徹頭徹尾、追い出されていた様子。チベット自治区にたどり着く以前に、四川省に入ること自体が難しかったそうです。

先週ごろまで、日本でも各紙に記者が「追い払われた」顛末などの記事が掲載されていましたが、実際、検問はごまかせても、公安による夜中のホテル見回りでしらみつぶしにチェックされて弾き出された場合が多かったとか。あの「のんびりと暮らせる街」成都ですら、チベット人街付近は厳戒態勢だったらしい。

“暴動”に備え、緊張高まる中国・成都
中国・成都で警官隊に取り囲まれた!

その後、西条氏は幾つもの幸運に恵まれて、リタンへ。
事実上の戒厳令下、公安の見回りを逃れるために、ホテルから協力者の個人宅へ、転々とする筆者。
見つかったら自分が国外追放になるのはともかく、案内し、かくまってくれた漢人やチベット人の命が危ない。手に汗握る緊迫感です……ぜひ、ご一読のほど。

四川省のチベット自治州は外人出禁=チベット潜伏記(1) から、今のところ(9)まで。 
【つづく】となっているので、まだ続きがある?


……実はepea、中国にいる西条氏から何度か電話いただいていたのですが、タイミングが合わず出れなかったのでした。こ、こんな大変な状態からかけてもらっていたとは……(怒涛の滝汗) 肝心な時にご協力できず、すみませんでした。
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by epea | 2009-03-27 03:18 | チベット・中国関連

ラギャ僧院蜂起

(原則、ここではニュースを速報的に追うことはしませんが、数時間前に出たパユルの記事が多少わかりにくいので少しだけ。)

昨日、ラギャ僧院の僧侶タシ・サンポ(28歳)が取調べの途中で中国警察の監視を抜け出し、川に身を投げたというニュースが出ていました。その続報で、この若い僧侶の死をきっかけに、この地域の人々約2000名が抗議行動に立ち上がり、また100名近いラギャ僧院僧侶が逮捕拘束されているとのこと。
AP
BBC
AFP

そして、パユルに出ているのがこちら。
"Thousands protest in Ragya, monastery prefect among 5 arrested"
この冒頭に、「ラギャ僧院で、パルデン・ギャツォを含む5人の高官(僧院長クラス?)僧侶が中国当局によって逮捕された」とある。
Dharamsala March 22 – Monastery prefect (Tib:Gekoe) of Ragya monastery, Palden Gyatso, and 4 others have been arrested today by Chinese authorities, sources said.

この「パルデン・ギャツォ」さんは、『雪の下の炎』のパルデン師とは同姓同名の別人であろうと思われます……『雪の下…』のパルデン師がこの地域に入っているはずがないので。

いずれにせよ、大規模な蜂起のニュース、続報が気になります。
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by epea | 2009-03-22 23:39 | チベット・中国関連

緊急アクション: ジグメ僧侶再逮捕 ⇒ ハガキで釈放を!!

訂正:
当初、ささ監督の呼びかけていたジグメ僧侶は「ジグメ・グリ」さんで、『ジグデル』製作者の「ゴロ・ジグメ」さんとは別の「ジグメさん」でした。お詫びして訂正いたします。

「ラプラン僧院の僧侶」で、「一度逮捕・釈放されて、最近再び拘束された」「ジグメ僧侶」
ということで、同じ人物かと……たいへん失礼いたしました。

また、最後の段落の日本語の濁点が化けていたのも修正しました。


***************************
TCHRD(チベット人権民主化センター)の発表によると、ラプラン僧院の僧侶であり、映画『ジグデル』の製作者でもあるゴロ・ジグメさんが、中国当局によって再び理由もなく逮捕されました。

SFT JapanのWebサイト

また、
上記のジグメさんとは別の、「ラプラン僧院のジグメ・グリ僧侶」も最近、再び当局によって逮捕拘束されており、安否が気遣われています。
映画『雪の下の炎』の監督ささ・まことさんがさっそく、ジグメ・グリ僧侶による証言の動画と詳しい翻訳をアップして、アクションを呼びかけています。
アムドはラブラン寺のジグメ・グリのこと
アムドはラブラン寺のジグメ・グリのこと 2


*パルデン・ギャツォを釈放するキャンペーンとしてもとても有効だった、アムネスティーのハガキ書きキャンペーン、今実施しています。空欄に

"Please release Ven. Jigme Guri from Labrang Monastery in Gangsu immediately.
We are gravely concerned about his safety."

と書いて出しましょう!

チベットアクション:署名ハガキを送ろう!
by アムネスティ日本
↑こちらのリンク先でPDFの雛形をダウンロードできますが、飛べなかった場合は下記を参照のうえ、ハガキを書いてください。(NYにいるささ・まこと監督が書いてくださいました。ありがとうございます!)

*************************************
ハガキの表:

中国 100016
北京市 国家主席
胡錦濤 主席 收
CHINA

あと、自分の名前と住所を書いて、70円切手を貼ってください。

ハガキの裏:

Date(日付)
Dear President,
I am writing to express my grave concern about the on-going crisis
in Tibet. According to the official Lhasa Evening News, a Strike
Hard Unified Checking Campaign, launched on 18 January in the
region's capital, includes "investigative raids" to residential areas,
rented rooms, hotels, guesthouses, internet cafes and bars. By 24
January, police had detained 81 suspects, including two for having
"reactionary opinions and reactionary songs on their mobile
phones". I therefore call on Chinese authorities to release those
detained for peacefully exercising their freedom of expression,
association and assembly. Journalists should also be allowed full
and unimpeded access to Tibet and surrounding areas. Additionally
the Chinese authorities should as a matter of urgency account for
all those who have been killed, injured or gone missing, and for all
those detained, including their names, whereabouts, and any
charges against them.
Please release all the political prisoners including Ven. Jigme Guri
from Labrang Monastery in Gangsu immediately.
We are gravely concerned about his safety.

Respectfully Yours,


(以下、さささんの作ってくださった日本語訳。ハガキにかくのは上記の英語だけでOK)
チベットで現在も続いている危機的状況について深く憂慮しています。
官製新聞のラサ・イブニング・ニュースによれば、1月18日に首都ラサ
で「厳打統一点検キャンぺーン」が開始されました。このキャンぺーン
により、居住地域やアパート、ホテル、ゲストハウス、インターネット
カフェ、バーへの「強制捜査」が実施され、1月24日までに、警察は容
疑者81人を拘束し、そのうちの2人は「携帯電話内に反動的な意見や歌
を有していた」という容疑であったとのことです。それゆえ私は、自ら
の権利を平和的に行使しただけで拘禁されたすべての人びとを速やかに
釈放するよう貴政府に要請します。また、ジャーナリストが障害なく現
地に入り取材が出来るようにすべきです。そして、貴国当局が緊急に対
応すべき課題は、殺害、負傷、行方不明になっているすべての人々の名
前、所在、彼らに対する容疑について詳細を明らかにすることです。
また、甘粛省のラブラン僧院の僧、ジグメ・グリを含む全ての政治囚を
今すぐ釈放してください。
私たちは彼の安全をとても心配しています。

Signature(署名)
********************************************
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by epea | 2009-03-20 11:07 | チベット・中国関連

ICT: G20に向けた緊急アクション

ロンドンの若松さんより緊急アクションのお願いが回ってきたので、掲載します。
ICT(International Tibet Support Network)による提案で、「G20でチベット問題を意識してもらうため、会議主催の英首相および日本の首相に要望書を送ろう」というものです。

4月2日と日程は迫っていますが、一般の声を伝えるのは意義あることだと思います。
趣旨に賛同できる方は、ほんの一手間ですので、ふるってご参加ください。


********(以下 Mixi スレッドより転載)********************
【緊急アクションのお願い】

皆様にお願いがあります。

来る4月2日に、G20サミットロンドン会議が開催されます。
その各国首相が集まるタイミングにおいて、英国首相であるゴードン・ブラウン氏に向けて、チベット問題に関する要望書を日本から送るアクションにご協力していただきたいというものになります。

このアクションは、世界のチベット支援団体200あまりを総括するインターナショナル・チベット・サポート・ネットワークの要請によるものです。(下記リンク参照)
http://www.tibetnetwork.org/urgent-action1

日本からはTSNJが代表という形で要請書を送ることになっておりますが、一般のチベット支援者の方々からも個別に要請書をがんがん送ってもらいたいとのことです。期間は短いですが、日本の支援者の方々のご協力を是非ともお願いします。

皆さんのご支援よろしくおねがい申し上げます!

1. 【アクション1】中国国家主席への要請

下記のURLから、中国国家主席胡錦濤に直接eメールを送れます。英文の要請書がデフォルトで書かれていますので、各自署名して送信するだけです。
http://org2.democracyinaction.org/o/5380/t/5114/p/dia/action/public/?action_KEY=313


2. 【アクション2】ブラウン首相への要請
下記、URLよりブラウン首相への要請書がダウンロードできますので、要請書をファックスします。(手紙だと間に合いませんので)

<ブラウン首相にG20でチベット問題について言及するよう求める要請書(英文)>
http://www.tibetnetwork.org/sites/default/files/Gordon%20Brown%20G20.doc

※当たり前ですが、ブラウン氏はイギリス人だから英語になっております。

<ブラウン首相へのFAX番号>
+ 44 20 7925 0918

<要請書の和文訳>

ゴードンブラウン首相

4月2日のG20サミットにて、中国国家主席胡錦濤に対してチベットの深刻な現状に対して言及していただきたく手紙を差し上げます。
ご存知のように、チベットは現在、動乱の鎮圧を試みる中国により、事実上戒厳令下にあります。
そのような警備の強化にあっても、1月以降少なくとも8回の抗議行動が行われていることは、チベットの人々の深い不満を克明に表した行為であり、驚きに値することではありません。その不満はチベットの置かれている現状はもちろん、中国の60年間にも及ぶチベット支配の中でダライラマの平和的解決に対する努力に対して前向きに反応してこなかったことが大きな要因です。
チベットのすべての世代のチベット人がダライラマを亡命に追い込んだ日の50年目の記念日として追悼の意を称している、不安定な時期に、中国の党局は昨年起こった抗議行動から何も学ぶことなく取り締まりを強化しているのです。
私たちが昨年目撃した虐殺を防ぐためには、国際社会の迅速かつ一致団結した行動が必要不可欠です。よって以下の点を多国間協議のもとで、または個々の国からとして訴えることをお願いします。

*G20にて多国間、または一国から胡錦濤に対してダライラマまたはその特使団と会見しチベット問題の解決に向けた真剣な話し合いがなされるよう強く関与する。
*G20にて、胡錦濤から直に 中国政府による武器を持たない民間人に対する破壊武器の使用を含む、行き過ぎた武力行使の中止する保証を取り付ける
* 昨年3月の一連のチベット地域における騒乱に関して、国連拷問禁止委員会による完全で独立した調査を受け入れるよう、中国政府に対して要請。(2008年11月拷問禁止委員会ジュネーブでの中国代表団への最終勧告)

首相はG20サミットの開催国首相として、リーダーシップを発揮し、サミット参加国の首脳陣に働きかけ、以上のお願いを実行に移すことのできるまれな機会にあります。
昨年10月に出されたイギリス外務大臣の声明で以下のように詠われた、チベットに対する新たなる責任の精神を実行していただきたくお願いします。
“No government which is committed to promoting international respect for human rights can remain silent on the issue of Tibet, or disinterested in a solution to its problems….Britain has been clear under this Government about our commitment to the people of Tibet. We remain deeply concerned about the human rights situation there.”
『世界の人権を尊重する国家という国家は、チベット問題に関して黙秘、または問題解決について無関心ではいられない。イギリスは現政府の名に置いて、これまでにもチベットの人々に対する義務を明確に示して来た。(チベットにおける)人権状況に対してこれまでと変わらず深く憂慮するものである。』

敬具



3. 【アクション3】麻生首相に要請

下記の雛形文を使っていただき、麻生首相へ向けて要請書をeメールまたはFAXしてください。

~ここから~

麻生内閣総理大臣殿

4月2日のG20サミットにて、中国国家主席胡錦涛に対して、チベットの深刻な現状に対して言及していただきたく手紙を差し上げます。

ご存知のように、チベットは現在、動乱の鎮圧を試みる中国により、事実上戒厳令下にあります。
そのような警備の強化にあっても、1月以降少なくとも8回の抗議行動が行われていることは、チベットの人々の深い不満を克明に表した行為であり、驚きに値することではありません。その不満はチベットの置かれている現状はもちろん、中国の60年間にも及ぶチベット支配の中でダライラマの平和的解決に対する努力に対して前向きに反応してこなかったことが大きな要因です。

チベットのすべての世代のチベット人がダライラマを亡命に追い込んだ日の50年目の記念日として追悼の意を称している、不安定な時期に、中国の党局は昨年起こった抗議行動から何も学ぶことなく取り締まりを強化しているのです。

私たちが昨年目撃した虐殺を防ぐためには、国際社会の迅速かつ一致団結した行動が必要不可欠です。よって以下の点を多国間協議のもとで、日本国として訴えることをお願いします。

*G20にて多国間、または一国から胡錦濤に対してダライラマまたはその特使団と会見しチベット問題の解決に向けた真剣な話し合いがなされるよう強く関与する。

*G20にて、胡錦濤から直に 中国政府による武器を持たない民間人に対する破壊武器の使用を含む、行き過ぎた武力行使の中止する保証を取り付ける

* 昨年3月の一連のチベット地域における騒乱に関して、国連拷問禁止委員会による完全で独立した調査を受け入れるよう、中国政府に対して要請。(2008年11月拷問禁止委員会ジュネーブでの中国代表団への最終勧告)

首相におきましては、G20サミットの参加国首相として、リーダーシップを発揮し、サミット参加国の首脳陣に働きかけ、上記項目を実行に移すことを中国政府に強く要請していだきたくお願い申し上げます。

敬具

(日付と自分の名前を書く)

~ここまで~

<首相官邸 FAX番号>
0 3 - 3 5 8 1 - 3 8 8 3

************************************************
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by epea | 2009-03-19 23:29 | チベット・中国関連

笑わせないでください

昨日の午後、一番笑ったニュースね。

ロイター通信: "Case packed with TNT found in Tibet capital: report"
Wed Mar 18, 2009 12:20am EDT
By Chris Buckley

人民武装警察ニュース(The People's Armed Police News)によると、連中は
「ある初春の日」、ラサ駅をパトロール中にTNT火薬の詰まったピンクのスーツケースを見つけたらしい。

……ふぅ~ん。
少し前にも書いたけど、しばらく前からチベットの街中では、こんなにこんなにこんなにこーんなにしっかり見張っているのに、いったい犯人はどこからどうやって忍び込んだんですかね? しかも、中国様が国家の威信と膨大な金を注ぎ込んで建造した、あの青蔵鉄道・ピッカピカのラサ駅に、ですよ?!? これもし本当だったら、中国警察、異様に無能ってことですよ。しかも監視カメラばりばりに設置してあるんだから、置いていった人なんてすぐにわかりますよね??

その人民武装警察ニュースとやらによると、スーツケースは『TNT火薬でパンパン』だったが、『ロボットによってたった14分で安全裡に解体し、流血事件を防いだ』のだそうな。

ちなみに、チベット自治区の地域政府広報担当者にこの話を電話で問い合わせたら、思いっきり否定された、とロイターの記者は書いている。

スーツケースの大きさは、不明。
中国側がいつ見つけたのかも、不明。

……これねぇ、ロイターの記者の人も相当頭にきてますよ。ジャーナリズムをなめきっとるんか、ワレェ。 いつの話か? ただ、『one day in early spring』とあるだけ。……『あるうららかな春の日』ってなにそれどういうことよ、そんなの2月から3月にかけて、いつだってありうるじゃねーか!? とでも言いたげに、『one day in early spring』のフレーズを引用マーク付きで繰り返し書いている。こんなもう、もろに当局の自作自演っていう電波満載のネタを流してどーするの、人民武装警察さんよ。

この調子だと、↓ こちらの話もけっきょく、中国当局側の捏造なんじゃない? と思えてくる。

「チベット自治州の地元政府建物で爆発、中国・四川省」

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by epea | 2009-03-19 01:27 | チベット・中国関連