カテゴリ:チベット・中国関連( 54 )

「熱すぎてやけどしそうなロンドン・デモ」

チベット系メーリングリストで報告されていた、ロンドン在住・若松えりさんのレポート。
臨場感たっぷりであまりにおもしろいので、シェアさせていただきます。
こころよく転載許可をいただきました、若松さん、どうもありがとう。

(こちらには、ちべサポ系でない方々もいらっしゃるので説明しておくと、若松さんといえば、チベット支援の世界で知らない人はいないのでは?と思われるほど、大活躍なさっている人。あまりにプロジェクトが多すぎて挙げきれないくらいに活躍中。)

ロンドンのデモは、なんとパルデン師が先導なさったとか!(驚・羨)

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日本の各地でも熱いフリーチベットが行われているようですね。
みなさま、ご苦労様です。

私の住むロンドンでも、7日(土曜日)約1000人が中国大使館前を出発、
ロンドンの目抜きどうりのリージェントストリートや、オッックスフォードサーカスを通りチャイナタウンを右に、最終地点のトラファルガー広場まで行進しました。

抵抗の歴史が始まって50年目に当たる、今年の先頭は御齢76才のパルデン老師が力強く引っ張ってくださいました。50年の抵抗の歴史は、中国によって1959に最初に無実の罪で逮捕され、その後33年間もの間、拷問を体験した、彼の人生そのものでもあります。

以下では、熱すぎて、やけどしそうなロンドンデモの様子の写真や、動画が見られます。
http://www.freetibet.org/newsmedia/uprising-march-2009

コールは、おなじみ
チャイナ、チャイナ、チャイナ!!!
アウト、アウト、アウト!!!

の他に、今年とくに叫ばれたのは、
弾圧の悪化する本土のチベット人たちへの連帯を意味する、

”Tibetan in Tibet - We are with You !!!
本土のチベット人へ、私たちは君たちと共にある!!!でした。(泣ける~)

トラファルガー広場では、あの有名なネルソン記念柱の土台に特設会場を設け、各チベット支援団体やチベット人コミュニティのスピーチがありました。そのなかでも、天安門事件の生き残りで当時学生オーガナイザーの一人だった、中国民主化運動家のシャオ ジャン(漢字分らずで、すまん。。)のスピーチは素晴らしかったです。(涙~)

彼は中国政府の正当化する、チベットに対する弾圧がいかに残酷なものであるか。
また、中国人としてみるに耐えない行為であるかを訴え、
”チベットに自由の来る日こそ、中国に自由が訪れる日なのです!”と、熱~~く語りました。
そして、スピーチの最後にはパルデン老師からカタが送られ、ヒッシっと手を握りあう、お二人の姿に拍手喝采のあらし~。

パート2に続く
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で、パート2です。

8日(日曜日)にはロンドン各所で法要があり、そして!
(ここから、ネタバレ~です。ネタバレ困る人はここで、ストップ)

待望の楽 真琴 ささ まこと監督の ”雪ノ下の炎”のロンドン公開が、チャイナタウンのど真ん中にあるチャールズ皇太子の映画館でありました。
満席の場内、ラッキーなロンドンっ子は、なんと楽監督とパルデン老師のお二人をスペシャルゲストに向かえ、試写後に質疑応答まで出来たのでした!

試写前にお目にかかった楽監督は華奢な身体に、どちらかというと(というか絶対に。?)日本人よりはチベット人にお見受けしてしまった容姿の、これまたチベット人とおんなじまっすぐな瞳をされた美しい女性でした。
そして、チベットの空のように澄んだ、監督の瞳そのものの澄んだ目で見つめたパルデンさんが映画の中から、会場を埋め尽くした観客に向かって話しかけます。

今、現在、この一瞬にも私と同じ目に会っている仲間のために、
無惨にも死んでった仲間のために。。
チベットの平和のために。。

映画の中にはつらい拷問の証言だけではなく、国際五輪協会に対する抗議のハンガーストライキでぽろっと冗談を言って断食仲間の目を点にしたりする、時にお茶目なパルデンさんや、普段のパルデンさんも捉えており、それらの普段着(袈裟?)の老僧の、あまりにも壮絶な証言がコントラストを作り出しています。

日本でも公開されるそうですね。
た~く~さ~んの方に見ていただきたい映画です。
私は、この映画を通して、また新しく勇気と信念をもらえた気がします。。リニューアルな私?!(誰ですか? ” 怖っ” て?)

試写後の質疑応答では、自分の住む地区の代表議員に手紙を送るなどしてチベットに対する政治的な圧力を要請する方法が話し合われたり、原作の本を皆で議員に送ろうというのもありました。
SFT UKのメンバーで北京五輪のおり現地で抗議行動をして涙の訴えをしたペマヨーコさんの、お父様の発言では、
『(以前はそうではなかったのに、)ここ10年ほど前から亡命チベット人がイギリスに入国する際に記入する用紙に中国人と書かされる。(ここで、会場から反応大)これこそがまずイギリス政府にチベットをチベットとして、独立した国として認めさせる第一歩ではないか?』

ご存知のように、イギリスはスコットランド、ウェールズ、アイルランドとイングランドが一緒になって大英帝国を作って来た国なので、この辺の問題はよ~く響く様で、みなけしからん!感が充満したところで、主催者のチベットソサエエティから、ご案内。

ロンドン支援団体では来る10日にマス ロビーと称して、チベ支援者が国会議事堂に集結して、各個人居住地の代表議員に面会してチベットについて要請するという企画があります。
イギリスでは自身の居住地区代表議員に会見できるシステムがありそれを利用して、一斉にチベットについて訴えようというわけです。

内容はいかの点を強調します。

1;国家提出法案(EDM) No. 978: ”209年3月10日チベット、民族蜂起の50周年”に賛成署名してください。

2;中国北京のイギリス大使館に、チベット支局を設置する

3;イギリス政府チベット担当官を就任させる

4;2008年春の平和的な抗議行動を含めた、武力行使について徹底かつ独立調査
を行うことを発起する。

の4点です。

若松@ロンドンでした~
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by epea | 2009-03-10 22:47 | チベット・中国関連

SFT Japanイベント「チベット・抵抗の50年」

3/7(土) 夜7時~  SFT Japan主催 
「チベット民族蜂起50周年記念イベント『チベット・抵抗の50年』」 のメモ。

いつのまにか割り当てられていた司会業、今回が二度目。このイベントの手伝い志願した時にはSFTJの皆さん、すでに相当忙しそうで、手伝い表明した以上わがまま言うのもはばかられ、逃げ切れなかった。でも今回は講演者が少なかったので、途中で頭の中が真っ白になって立ち尽くすことなく終了し、ほっとする。

プログラムは、日本語字幕の入った『Undercover in Tibet チベット潜入』の上映からスタート。
この映像は昨年3月、ちょうどあの蜂起のあった2週間後というどんぴしゃなタイミングで、イギリス・チャンネル4で放映されたのだそう。イギリスに亡命して10年、イギリス国籍も取得しているチベット人青年タシ・デスパ氏が、見つかったら逮捕拘束拷問の危険性も覚悟のうえで、本土に潜入して数ヶ所の地域の人々を秘密裏に撮影したドキュメンタリー。ラサのような大都市から地方の街(強制移住させられた遊牧民の人々の村など)にいたるまで、実質的な戒厳令が厳格に敷かれており、人々が軍の監視に心底怯えきった状態で暮らしている様子がよくわかる。それでも告発のために勇気をふりしぼり、夜中や人目につきにくい街外れなど細心の注意を払って場所を選び、顔を隠してタシ氏のインタビューに答える人々。当局に尾行されている可能性が高いため会うのを断念したケースも多かったらしい。そんな彼らの、数々の痛ましくも生々しい証言が衝撃的で、言葉を失う。最初はタシ氏自身が若い頃に雪のヒマラヤを越えてきた時の証言をおこなっているが、その内容からして衝撃的です。

この映像については、りんかさんがわかりやすく紹介してくださっています。
『チベット 本の苑』

ネットでも映像が出ているので、時間のある方は見てみるといいと思います。Undercover in Tibet でググれば一発で出ます。

それにしても、こうした映像が「イギリスでは昨年3月の時点でテレビ放映されていた」というのが、やはり凄い。欧米の方が長い植民地支配時代の反省から人権に対する意識が高いという歴史環境の違いがあるとはいえ、かの地と日本社会の空気の圧倒的な違いを感じた。

この後、講演者の方々のスピーチが続いたのだが、皆さんそれぞれのスタイルで熱がこもっていて、心に響く話ばかりだった。とはいえ、正直にいえば舞台袖で待機していて、時間の進み具合を気にしたりと、あまり集中できなくて残念でもあった。

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司会というものをやってみるまで、司会進行という仕事は、考えていた通りのシナリオを淡々と読み上げていくものだと思っていた。それでうまくいく場合もあるのだろうけど、案外そうでもなく奥が深いな、と感じた。たとえば講演者の紹介を始めても、人によって立ち上がって前に出てきてくれるタイミングが微妙に違う。「続きまして、○○○○、○○○○の……」とその人の所属・肩書きがよばれるやいなやすぐ出てきてくださる方もいらっしゃれば、お名前までよばれても遠慮なさってなかなか立ち上がらない、奥ゆかしい方もいらっしゃる。いずれにせよスピーカーの人々は話す直前で緊張していて、事前に言われていても自分の順番がよくわからないことが多いから、司会は紹介を始めると同時にその人にアイコンタクトして、立ち上がって前に来てもらうよう促す必要があるのだ。いわゆる「目力」の発揮が求められるんである。ところが会場全体が比較的コンパクトで(150人定員)終始明るかった昨年のイベントと違って、今回は700人収容可という大ホールで、舞台に出た途端、真っ暗な中にまばゆい光がこちらに向いていて、何も見えない! 最初、眩しさにくらっときて焦った。客席が暗くて最前列に座ってもらっていた講演者の方々ともアイコンタクトしにくく、いかに目力で合図するか?必死になっていたので、かなり怖い顔をしていた気がする(汗)

紹介文は、二、三文ほど余計に考えておく。講演者が前に出てくる前に紹介が終わって間が空いてしまったら、たぶんその人は話しにくい。特に、日本語で話さなければならないチベタンの人は緊張するだろう。だからその人がちょうどマイクの近くに来るタイミングにあわせて、どこまで言うか考える。マイクに近づいてくる講演者の位置を横目で捉えながら、原稿を確認しながら、なるべく前を向いてプロフィールを紹介する、あと7秒、あと5秒、、、。 そうして、その人がマイク脇に来たタイミングで発声をバトンタッチできるのがベスト。……なーんて、実際にはそううまく運べたわけでは全然なく! 大げさな表現をすれば、頭の中では映像と文字の両方の視覚情報を並行処理している感覚がして、けっこうスリリングだった。……なーんて、終わった今はこんな、もっともらしく語るけど! もう二度とやらない(笑)。

牧野先生が話し始めた時、右頬の高い位置に小さな銀色のかけらのようなものが光っていて、あれ?なんだろう? どこかの壁土?か何か、小さい銀色の粒子がくっついたのかな?と思ったが、よくよく見たら、まなじりの延長上にあるその小さな小さな銀の粒は、涙の痕だとわかった。あの映像を見て、こみあげてくるものがおありだったのだと思う。

終了後のホール外の会場の賑わい。
終了時刻は遅かったのに皆さん、名残惜しげな様子だった。
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by epea | 2009-03-10 02:14 | チベット・中国関連

再告知: 3/7(土)19:00 代々木で講演会

東京は今日は雨でしたが、明日はきっと晴れるでしょう。

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チベット民族蜂起50周年記念イベント@代々木

SFT Japanは1959年3月以来続く抵抗の50年を振り返り、国内外の人々に広くチベット問題を喚起し、チベットの人々とサポーターとが共に解決を目指すことを目的に、記念イベントを開催します。チベット問題を考える議員連盟、ダライ・ラマ法王日本代表部、在日チベット人コミュニティの講演・スピーチを予定しているほか、昨年4月に英国で放映され話題を呼んだチベット本土の模様を伝える映像 "Undercover in Tibet"(チベット潜入)の日本語版初上映を行います。多くの方のご来場をお待ちしております。
詳細はWebサイト http://www.sftjapan.org/nihongo:50event をご覧ください。

【日時】2009年3月7日(土)開場 18:30 開演 19:00
【会場】渋谷区代々木神園町3-1 国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
   (小田急線参宮橋駅下車 徒歩約7分)
【費用】1000円(会場にてお支払い下さい)
【主催】Stundents for a Free Tibet Japan(SFT日本)
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午後7時スタートですから、昼間に用事がある方も大丈夫、帰り道にちょいとオリンピックセンターまで。申込みはもう、いりません。直接会場まで来ちゃってください。
……なにしろホールが広いらしいので!! 
大勢に来ていただかないと、会場が寒くなる予感(こんなこと書いたら怒られる?)
SFT本部ディレクターからのメッセージもあります。もうね、あれなんですわ、チベットの・・・の・・・は・・・ということがわかります(事前に書いたら確実に怒られるので伏字で失礼・笑)

冗談はさておき、今回、SFTJの皆さんはGoogle Groupsを120%活用していらっしゃることがよくわかりました。積極的な役割分担に効率的なML活用を目の当たりにし、大変勉強になりました。

今年はまだまだイベントがありそうですから、ボランティア組織運営に興味のある方はSFTJのMLへの登録をお勧めします。流れを見せていただくだけでも参考になります。
ちなみに、非営利組織の運営ノウハウについては日本ではまだ必要性の認識が薄いのですが、アメリカなどではアソシエーション・マネジメントといって、それ自体が分野として確立しているそうです。
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by epea | 2009-03-06 23:59 | チベット・中国関連

今夜 午後10:15~「NHK BS-1 きょうの世界」でチベット緊迫の現地ルポ

Mixiの掲示板で見つけました。jet-lag さん、告知ありがとうございます。
今朝少しだけ見かけたのは、この番組映像の一部だったのかも。さっそく録画予約しました。

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3月3日(火) 午後10:15~午後11:00
NHK BS-1 きょうの世界 ▽チベット暴動1年・緊迫の現地ルポ

http://www.nhk.or.jp/kyounosekai/
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by epea | 2009-03-03 21:46 | チベット・中国関連

今朝のNHKおはよう日本

今、家を出ようとしてTVを消そうとしたら始まった。
8:03-8:06ぐらいまで。けっこう長かった。

NHKの人たち、24日にチベットに入って撮影したみたい、ラサとカンゼ。
誰も路上に出ていない、しんとしたロサル。パトカーだけが徐行している映像。

カンゼのお寺には法王の写真が飾ってあるのがばっちり撮られていたけど、大丈夫なのかな?
そのあと後ろ姿の僧侶の証言で、「当局にはすでに目をつけられています」と・・・
危険を冒しても、法王の写真を飾っている仏壇を外国の放送局に示したかったのかな?

誰か、録画していた人いませんか。
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by epea | 2009-03-03 08:12 | チベット・中国関連

在日チベット人主催 ロサルの会

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昨日2/28(土)午後に、新宿・常圓寺で在日チベット人の方々主催のロサルがありました。
在日チベット人の会の新年度会長ケルサンさん、ダライ・ラマ法王代表日本事務所所長のラクパさんから、ご挨拶やチベット、ラサの現状についてのお話がありました。
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続いて、宗派を超えてチベットの平和を祈念する僧侶の会の小林秀英師からもお話がありました。僧侶の会の方々の会合には一度出てみたいと思いながらも日程がなかなか合わなかったため、小林師のお名前は昨年よりネット上で頻繁にお見かけしていたものの、お話を伺ったのは今回が初めてでした。中国によるチベット併合の有効性について、独特の視点から問いただすという面白いお話だったので、ここにメモさせていただきます。

17か条協定の有効性について、「印璽」の観点から問い質す by 小林秀英師

・「印璽」とは、平たくいえば「国家の印鑑」である。
(epea 注・ウェブの国語辞書を見ると「天皇の印鑑」という説明もありますが、日本国の印鑑のみを指す言葉として限定されているわけではないと思います。英訳するとthe royal seal, the state sealで、まさしく「国家の印」「国家元首の印」)

・1911年の辛亥革命の後、ダライ・ラマ法王13世によって、チベットの独立宣言がなされた。それまでは、チベット国発行の声明文では、冒頭が「清国の命により……」となっていたものが、この独立宣言文では「釈尊の命により……」となっているなど、清朝の影響をできるだけ排除しようという意思が感じられる文書となっている。

・1950年 中国、チベットへ侵攻
1951年 17か条協定への調印

17か条協定とは、北京を訪れたチベット代表団が中国政府より「署名しないければ即刻ラサに武力侵攻する」という脅迫を受けて、軟禁状態でチベット中央政府と連絡もとれないまま、やむをえず調印させられたという、チベット側に圧倒的に不利な協定。
この時、チベット代表団はあくまで使節にすぎず、中央政府や法王に代わる権限を与えられていたわけではなく、当然ながら、チベット国家の印璽などは持っていなかった。署名も、あくまで個人としての署名を行ったのみである。

そこで中国政府は、北京で無理やりチベットの印璽を作らせて、押印させた。
チベット側「全権」の署名捺印、原本の写真 (偽造された印璽によって調印されたもの)
⇒ これは現代でいう「印鑑偽造」に他ならず、当然ながら「契約無効」である

・現代の法治国家では、印鑑偽造などの犯罪は警察による取り締まりを受ける。
だが皮肉にも国際社会では、国家間において公正な裁判が行えず、正当な権利を保障してくれる執行機関がないのが実情である
⇒ そういう中で、日本は何ができるか?

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  (↑ 上の写真のリンク先は、キルティ僧院僧侶の自殺を報じるパユル記事。 
  ラクパさんからも説明がありましたが、
  「焼身しながら命がけで訴えている、燃えている僧侶の体を銃で撃つ」って……)


・かつてガンジーは、"Do or Die"と呼びかけ、植民地支配に対抗して立ち上がるようにと、インドの人々を促した。
現在はサムドゥン・リンポチェ首相が、"Do and Die"、すなわち「抵抗運動を起こせ」と呼びかけており、それに応えるかたちで内地ではチベット人が次々と立ち上がり、亡くなっている
⇒ せめて日本では犠牲になった人々を追悼し、そしてできれば可能な範囲で国力を行使して、たとえば「印鑑偽造による法律文書には正当性がない」といった発言をおこなってもよいのではないか

・ダライ・ラマ法王13世の治世には、チベットの近代化に尽力した僧侶ツァロン師がいたが、政権闘争に敗れて失墜。後、チベットは中国の侵攻を受けることとなった
⇒ 日本も、できるうちにできることをやっておくほうがよいだろう

(小林師による講話は、以上。)

昼の読経の後は、おいしいデシとバター茶をいただいた後、キャンドルライティングで追悼のお祈りがありました。
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上は、会社帰りに都内の公園で蝋燭を灯して祈りを捧げる行をほとんど毎晩、一年以上続けておられるキャンドルおじさん(実は素敵なお兄さん)による、キャンドルライティング。
下は、噂のCandle Juneさんによるライティング。初めて見たのですが、美しくて迫力があり、驚きました。
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昨夜は事情により、すみませんが私は夕方のお祈りが終わった後に失礼させていただきました。帰り際にお寺の門の出口で、キャンドルライティングを準備している様子を眺めている女性がいました。「きれいですよねぇ」と声をかけたら、「何をやっていらっしゃるの?」と尋ねられたので、ここぞとばかりに説明。「今週はチベットの暦で新年にあたるのですけれど、昨年、チベットで大勢の人が亡くなられて・・・(と相手の顔色を見ながら細心の注意を払って言葉を選びつつ)・・・で、追悼のお祈りをやっているのですよ。」 ……だいじょうぶ、だいじょうぶ、引かれてない。
最後に、「よかったら、近くでご覧になっていかれませんか?」といったら、「そうねぇ、本当にきれいだわ……」といいながら、お寺の境内に入っていらっしゃいました。
よっしゃーーー! 1名ゲット!?(笑)

美しいものって、いいですねぇ。力がある。
昨年のコンサートの時にも感じましたが、直感的に「素晴らしい」と感じられるものを媒介にすると、抵抗なく受けとっていただけるようです。

■ねこみみさんによるphoto report
いつもながら、プロレベルのお仕事をありがとうございます。
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by epea | 2009-03-01 10:49 | チベット・中国関連

新年の祈り

ロサル(チベットの新年)ですね。
今日は早めに帰宅して、静かに祈りたいと思います。

Tibetans Cancel Traditional New Year Festivities;
Defy Chinese Government Orders to Celebrate



チベット人作家のウーセルさんはじめ、SFTなどの代表的なグループや大勢の人々が呼びかけています。
LOSAR SOLIDARITY ACTION
Support Tibetans inside Tibet by lighting a candle today.
'Let Us Make Lamp Offerings and Light Candles to Commemorate the Souls of the Deceased' by Woeser


ダラムサラではハンガーストライキが始まっているようです。
Losar begins with hunger strike in Dharamshala
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by epea | 2009-02-26 07:25 | チベット・中国関連

日本初上映・チベット潜入映像 『チベット、抵抗の50年』 3/7(土)19:00-

イベントのお知らせです。

『チベット、抵抗の50年』 by Students for a Free Tibet Japan
3/7(土) 19:00 -
国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホールにて

何しろ、日本では初上映という、チベット本土の模様を伝える貴重な映像
"Undercover in Tibet (チベット潜入)" が、激しく気になります!
また、数多くの団体が協賛しているため(超豪華)、多彩な顔ぶれになると思われる講演者の面々からも、おもしろい話が聞けそうな予感。

なお、上記リンク先のSFTJのサイトから簡単なフォーム送信ボタンで申込みできますが、私の使っているgmailアカウントでは、SFT Japanからの返信(申込み直後に来ました)がゴミ箱に分類されてしまいました。皆さんもご注意ください。

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■開催日時 
2009年3月7日(土)開場 18:30 開演 19:00

■会場
国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール(渋谷区代々木神園町3-1)小田急線参宮橋駅下車 徒歩約7分

■参加費
1000円(当日受付でお支払いください)

■お申し込み
事前申し込みを2009年2月22日(日)よりSFTJ WEBサイトにて承ります
ご記名のお願い:会場の都合上、参加者リストを作成し、会場に提供しますのでご了承ください

■開催趣旨
 2008年3月10日、チベット問題は新たな局面を迎えました。ラサ近郊のデプン寺の僧侶、およそ300人がラサ市内へ向かって行進を始めたことがすべての始まりでした。同じ日、セラ寺の僧侶14人もジョカンの前で抗議を行い、すぐに逮捕されました。彼らの勇気は人々の心を打ち、この抗議はチベット全土に広がる歴史的な蜂起へとつながっていきました。老いも若きも、僧侶も尼僧も農夫も牧夫も職人も、中国各地で学ぶチベット人学生でさえ、危険を冒して抗議に参加したのです。
 この抵抗の精神は、あの1959年3月10日から半世紀に渡って受け継がれてきたものです。チベットに侵入した中国軍に抗議し、ダライ・ラマ法王を護ろうと多くの市民が立ち上がった記念すべき日から50年。あの時、命がけで立ち上がった数万のチベット人たち、彼らの子供たちに受け継がれた切実な願いは果たされぬまま、半世紀が過ぎることになります。
 SFT Japanはこの抵抗の50年を振り返り、国内外の人々に広くチベット問題を喚起し、チベットの人々とサポーターとが共に解決を目指すことを目的に、記念イベントを開催します。
 自由を謳歌する人々には、世界をよりよい方向に変えていく力と責任があります。この半世紀の間、絶えることなく流され続けた涙や血、そして失われた多くの命に想いを馳せ、その間決して諦めなかった平和と自由の希求を、皆様と一緒に決意しましょう。多くの方のご来場をお待ちしております。

■プログラム
*チベット本土の模様を伝える映像
"Undercover in Tibet"(チベット潜入)上映
*講演/スピーチ
* チベット問題を考える議員連盟
* ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
* 在日チベット人コミュニティ

■主催
* Stundents for a Free Tibet Japan(SFT日本)

■特別協力
* ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
* 在日チベット人コミュニティ
* チベット問題を考える議員連盟

■協力
* アムネスティ・インターナショナル日本 チベットチーム
* ド・ガク・スンジュク
* Gaia Symphony(ガイアシンフォニー)
* ルンタ・プロジェクト日本事務局
* MMBA(文殊師利大乗仏教会)
* TCP(チベタン・チルドレンズ・プロジェクト)
* チベコロ
* チベせん(チベットサポート仙台)
* Tibet Support Group KIKU

■補足・追記
ご多忙とは存じますが、お一人でも多くの方々のご参加を心よりお願いいたします。

またお申し込み方法などの詳細は下記のWEBサイトをご覧下さいますよう、よろしくお願いいたします。
http://www.sftjapan.org/nihongo:50event

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by epea | 2009-02-23 00:06 | チベット・中国関連

Wall Street Journal: ギャロ・ドゥンドゥップ氏インタビュー

ウォールストリートジャーナル紙2/20掲載の、ダライ・ラマ法王兄君ギャロ・ドゥンドゥップ氏へのインタビュー。

Phayul記事の翻訳で孤軍奮闘なさっているJiro Siwakuさんより声をかけていただき、チベット系のML用に大急ぎで訳したものですが、こちらにもご参考までに転載しておきます。(あまりよろしくない日本語で、すみません。)

ちょうどジャムヤン氏のエッセイにおいても触れられていましたが、このインタビューでドゥンドゥップ氏は50年~60年代にかけて行われたとされる、チベット武装抵抗運動へのCIAの関与について答えています。 また、(ジャムヤン氏が疑問視している)鄧小平氏との「約束」についても回想しています。

なぜ、今このタイミングでWSJにドゥンドゥップ氏のインタビューが掲載されるのか、少し気になるところです。

http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=23866&article=Gyalo+Thondup%3a+Interview+Excerpts
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ギャロ・ドンドゥップ氏 インタビュー抜粋
Gyalo Thondup: Interview Excerpts
Wall Street Journal[Friday, February 20, 2009 13:59]

WSJ紙との一連の独占インタビューにおいて、ギャロ・ドゥンドゥップ氏は現代チベットにおける自身の画期的な役割について明かし、北京(中国政府)と自身の弟であるダライ・ラマ法王との間に広がる亀裂を収めようという長年の努力について語った。ウォールストリート・ジャーナル紙がPage One article において(訳注・全文読むには購読が必要)、武装チベット人による中国支配への抵抗運動を組織したドゥンドゥップ氏の役割について紹介する記事を出した数週間後に、80歳であるドゥンドゥップ氏は当インタビューで話すことに応じた。

氏はインドのヒマラヤ山麓にある質素な家――昔サンフランシスコを訪れた際に200ドルで購入した建築プランで建てたという――に記者を招き、中国との交渉にまつわる回想を語った。

1940年代初め、チベット摂政より中国語(北京語)と中国史を学ぶべく派遣され、中華民国政府の首都に赴いた時について:
「14歳で私は南京へ勉強に行きました。中国の一般の人々から、どこから来たのかと尋ねられたものです。私がチベットから来た、と答えると――彼らは私を見て言いました。『チベット? どこにあるんだ?』」

中華民国・国民政府指導者だった蒋介石との謁見について:
「南京にある彼の家に、晩餐に行ったものです。彼は、私が中国について学ばなければならないと告げました――ダライ・ラマが権力の座に就いた時、非常に重要な役割を担うだろうから、と。『中国政府はチベット人が外国勢力に搾取されるのを望まない』と、彼は言いました。飾り気のない、正直な人物でした」

1949年、中国共産党が権力を掌握した後にチベットに戻って:
「軍部がアメリカのスパイを壊滅させようとしていました。二人のチベット人摂政がアメリカの手先として糾弾されました。私は、彼らはとても正直な人間だと軍の将校らに告げました。彼らはアメリカに行ったことはなく、アメリカに行きたいとも思っていない。アメリカが地図上のどこにあるのかすら知らない。私は中国政府に、間違った非難・告発を行わないよう要求しました。この非難が悪い影響を生み出し、チベットの大衆が中国に対する反感を抱くようになったのです」

なぜ、後の1950年代初期にインドへ逃れたのかについて:
「私は、わが民に対立する協力者、自分の良心に反する協力者になることはできませんでした」

CIAと連携し、1950年代後期に始まったチベット域内における武装抵抗運動の組織を支援したことについて:
「私はけっしてCIAに武力による支援を仰いだことはありません。政治的な支援を求めただけです。私はチベットの状況をできるだけ広めたかった、ちょっとした騒ぎを生み出したかったのです。アメリカはチベットを独立国にするための支援を約束してくれました。ですが、こうした約束はすべて破られてしまいました」

CIAとの協力関係が(1960年代後半に)終わった後に感じたことついて:
「アメリカはチベットを助けたいわけではなかった。ただ、中国に対して問題を起こしたかっただけだったのです。チベットに関して明白な将来像を持っていたわけではありませんでした。私はこの(秘密活動)訓練を受けることはありませんでした。私達はパワーポリティックスについて無知だったのです」

CIAの作戦におけるダライ・ラマの役割について:
「ダライ・ラマに対して、私が個人的に関わることは決してありませんでした。ダライ・ラマ法王は(1959年に)インドへ脱出する後までは(CIAの作戦について)何も知りませんでした。私は、絶対に家族を自分の職務に巻き込むまいとしていました」

チベットにおいて、アメリカではなくソ連との協働に関するKGB将校との会話について:
「彼は『あなたはずっと暗闇にいて、まもなく売られてしまうだろう(訳注・You'll be sold
out:「金で身柄を売買される」の意か?不明です)。もし我々が助けると約束すれば、我々は助けます』と、私に告げました。私は彼らの関心に感謝を述べた後、アメリカ人達に、ロシアが支援を申し出てきた、と話しました。CIAはショックを受けたに違いありませんが、彼らは沈黙を守っていました」

CIAの支援を受けたチベット武装レジスタンスを回想して:
「CIAによる支援が有効だったとは言えません。彼らに提供されたどのような支援であれ、それは中国を大いに刺激しました。報復を呼ぶことになったのです。このことについて、非常に悲しく感じました」

1979年、上記の武力闘争運動があえなく収束した後に香港で暮らしていたドゥンドゥップ氏に、中国政府役人が接近した。彼らは中国の指導者鄧小平との会談を提案した:
「私が行くなら、まず弟の許可を得なければならない、と告げました。法王は次のように言いました。『あなたは応えなければなりません。自分自身の資格において、行ってください。行って、話を聞いてきてください』」

中国最高指導者、鄧小平氏について:
「彼は私に、どんなものであれ過去は過去、と述べました……独立を除いては、いかなる事柄も話し合いの対象になる、と」

ドゥンドゥップ氏はそれから、中国のチベット域における政治・文化・宗教上の自治を拡大するべく、14年間にわたって公式・非公式の中国との会談を行ってきた。会談は失敗に終わり、ドゥンドゥップ氏は弟の特使としての役割から退いた。
「1993年、私は中国政府に対して、無意味だと告げました。それは、片手で拍手しようとするような試みでした」

しかし、拡大されたチベット自治という変わらぬ目標を心に抱いて、ドゥンドゥップ氏は中国政府官僚とのコミュニケーションの経路を保持している。
「彼らが目覚めてくれることを望んでいます。時は訪れました。さもなくば、私は将来を予言することなどできません。もし彼らが私との会談を再開したいと望めば、私はすぐにでも行くでしょう」

(以上)
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Siwakuさんに要請いただいた時、ちょうどジャムヤン氏エッセイの最後の部分を翻訳していたところだったので、もしかしてSiwakuさんはこちらのブログを見て、内容の関連性を考えて声をかけてくださったのかと思ったのですが、そうではなく、単なる偶然だったみたいです。ちょっと不思議なタイミングでした。
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by epea | 2009-02-22 22:32 | チベット・中国関連

『チベットの声無きこえ』

最近、知人にブログの開設をおすすめしています。できれば、Mixi のようなクローズドのサービス(検索エンジンで検出されない)ではなく、普通の、一般的なブログをお薦めします。

最初はこれといった反応もなく、果たして有意義かどうか不安を感じるかもしれませんが、だいじょうぶ。将来、確実にどこかに繋がります。
私の場合、昨年末から『雪の下の炎』のPRサイトを開設して、このようないいことがありました
……と早速お話しできればいいのですが(笑)、今のところ、明らかに去年までと異なる局面に到る契機となるような、具体的で異質な反応のようなもの、はまだありません。

けれども、そういった劇的なことよりもまず、Mixi やこのブログを通じて知り合った方々が応援してくださるのでとても励みになりますし、「チベット」という枠を超えて、人権問題やウェブのGUIについて興味が湧いてくるという、少なくとも個人的には好ましい作用を感じています。

たとえば、TSNJやMixiを介して様々なイベントで精力的に活動なさっている方々が、昨年12月に、次のようなサイトを開設なさっています。

#作者の方々のハンドルネーム、ご紹介したいのですがいかがでしょうか?>Kさま
#よろしかったら、コメント欄で自己紹介などなど、PRなさっていってください!

『チベットの声無きこえ』

(拷問器具を前にしたパルデン師の写真も掲載されています。凄い迫力です。)

こちらのサイトを拝見した時、即座に「これはいい」と感じました。というのも、このように具体的に人の顔が見えることで、何百人、何千人が拘束された、という統計上の数としての事実だけでなく、実際に一人ひとり、それぞれが個人としての思いや歴史を背負っている固有の一人ひとりが、今、きわめて過酷な目に遭っているかもしれないのだ、という気持ちを、見る人に想起させるからです。

ダラムサラの街中にも、まさにこのような感じで、名前とともに写真や年齢など、わかる範囲の基本的な情報を添えて、一人ひとりが紹介されているポスターや巨大なバナーが、あちらこちらに貼られています。特に、亡命政府の建物の集まっているガンチェンキションの一画には、雨に濡れても破れないようなビニール製の巨大なポスターが、建物の表側に掲げられていました。

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また、上記サイトでは昨年3月以降にデモの行われた場所が一目でわかるような地図も掲載されています。
これから春にかけて、各地で抗議行動を伝えるニュースが野火のように増えていくでしょう。
そうしたニュースを聞く時にも、このように視覚的にわかりやすくまとまった情報が参照できるのは、非常に助かります。

『チベットの声無きこえ』の作者の皆様、頼りにしていますので、これからも情報の更新を続けていっていただけますよう、よろしくお願いいたします。

また、今後ダラムサラへいらっしゃる方は……もしできれば、現地のチベタンに「日本では昨年から、デモやチベットの状況を伝える勉強会といったイベントも頻繁に開かれているけれど、それだけではなく、こうしてネット上でも情報を伝えようという動きがあるんだよ」と、ネットカフェで『チベットの声無きこえ』のサイトを示しながら、説明してみてください。画像が中心のサイトで何を伝えようとしているのか、日本語がわからないチベット人にも一目瞭然ですから、きっと、とても喜んでもらえるはず。(Tさん、ヨロシクお願いしますね!)
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by epea | 2009-02-15 02:59 | チベット・中国関連