<   2006年 04月 ( 23 )   > この月の画像一覧

2006/04/26 Artists in a Floating World

紅茶
コーヒー


野菜ジュース
クラッカー
ポッキー


煮ジャガイモ
キャベツのサラダ
ごはん
ドンタコス
コーヒー


速報・こ○○さんニューヨークへ……! ご家族の事情次第で、常住になるか半月ごとに出張を繰り返す形になるかは未定だそうだけど、事実上の転勤。来月初旬、同じ時期の米国出張で東海岸へ赴き、仕事のかたわらで新規オフィス兼住宅となる家探しをされるという。帰国前日にサンフランシスコにも立ち寄られるそうだが、一日違いのすれ違いでお会いできない。

ああーーー、ショックでかすぎ!!! この春、私の好きな人たちはみんな離れて行ってしまう。
[PR]
by epea | 2006-04-27 00:22 | 日常雑記

2006/04/25 The Captains

紅茶
コーヒー
甘いおせんべい


Lindeのドイツ・パン (丸いプレッツェル、カイザーゼンメル)
コーヒー


なべ (白菜、もやし、えのき、豆腐、くずきり)
ビール コップに1/3くらい
サンテミリオン種の赤ワイン コップに2センチくらい
なんたら? のRoyal Salute という高価そうなウイスキーひとくち

おみやげのバナナ


夜、商船大学OBによるマドンナの会へ。元・船長さん達の集まりである。OB諸氏の平均年齢68歳、よって私のような三十路女でもじゅうぶんにマドンナとして扱っていただける、というわけ。毎年、まぶだち@50代女性が手品を披露するので、私は司会進行役兼BGM係として志願しているのである。夜というよりはまだ明るい夕方、会社を早引けして会場に赴いたところ、午後6時半にしてすでに盛会である。おそるべし海の男・同窓生パワー。皆さんジェントルマンで、さばけている。お酒が入ったからといって、よっぱらってふんぞり返り「マドンナ」達に当然の如くお酌をさせる、などという輩は皆無である。こういう年齢の男性の集まりとしては、非常に珍しい。(でも会が進んで盛り上がってくると、記念撮影と称して肩に手を回してくるおじさんはいらっしゃいます・笑。いい人なので特別に許可)

定年退職後もなんらかの形で海との関わりを保ちつづけて、現役を張っていらっしゃる方々も多い。幹事の人は米国某Maritime企業の日本でのエージェントをされていて、日本の船舶がアメリカ海域で事故に遭った時の訴訟・保険関連事項を扱うという。69歳にして週に3、4回はスポーツクラブへ通い毎回2キロずつ泳ぐ、とか、最近サーフィンとパラグライダーを始めた、とか。ヨットをたしなまれている人も多い。元キャプテンの集まりなのだから、当然か。なぜかお一人、飛行機のパイロットになったという方もいらした。こういう元気な方々の集まりに出ると、エネルギーをいただけるような気がする。今夜はそうして昨日来の鬱を少しずつ散じながら、帰宅の途についた。
[PR]
by epea | 2006-04-26 02:22 | 日常雑記

2006/04/24 Will you come to Osaka?

紅茶
コーヒー


カレーライス


野菜天丼


朝、家人の処方箋を書き換えてもらうため病院へ立ち寄ってから会社へ。出社時間に間に合わせようと早足で歩いたり小走りしたりしてからバスに乗ったところ、全身から滝のように汗が吹き出してきて驚く。それほど激しく動いたわけじゃないのに。右手でつり革につかまりながら左手で携帯メールを打っていたら、額や顎からぽたぽたとしずくとなった汗が次々と左腕にかけていたコートの上にしたたり落ちて、周囲の人々は涼しげにしている中で、かなり怪しい人だった。まるで、一般の通勤客に混ざって、平静を装いながら逃亡を図ろうとしている犯罪者であるかのような。

出社して、予期していなかったメールが届いているのに驚く。立ち消えになったと解釈していた宿題が、いつの間にか増えている。

午後、オヤビンによるA社社員面談@一人あたり約5分のペース。緊急で入ったが、面談としては半期に一度のルーティンらしい。とはいえ、今回が最後になる様子。

「大阪に来ますか」と問われて、「行きます」とは即答できなかった。平日は大阪に滞在して週末だけ東京に戻る、という勤務形態があることを一瞬思い出し、(それなら出張手当てがたくさんついて借金も早く返せるかもしれない)などという不埒な考えも頭をよぎった。その可能性について考えていた2秒程度の沈黙の間を、「逡巡している」と解釈されたようだった。……だからどうだと言うのだろう? 私も、敢えて訂正しなかった。前向きに検討したかどうかだなんて、「行かない」という結論からすれば、同じことだ。

*

いろいろなことが怖い。現在の職を失うかもしれないことについてだけではない(もちろんそれも怖いけど)。経験により、何事につけ完璧を求められないとわかってきている。それでも以前であれば、もっと完璧な状態、もっと完璧なものを求めただろう。どうしてこのようになったのだろう。以前の自分であれば、半端なままそういうものだと思い為し、そうするほかないのだと、嬉々として手に取ることなどできなかったはずなのに、。
[PR]
by epea | 2006-04-24 21:53 | 日常雑記

2006/04/23 Who's afraid of Reclining Self-Portrait?

ミルク・ティー
Jean-Paul Hevin のチョコ
(戴き物ですから、こんなこと二度とないですから!)


フランスパン
コーヒー


新じゃがと新玉葱とニンジンと糸こんの洋風肉じゃが
新たけのこの煮物
さくらんぼ大根とグリーンリーフのサラダ
和牛カルビと茄子焼き(家人用)
ごはん

コアラのマーチ はちみつミルク味


「さくらんぼ大根」というのは、今年初めて見た野菜のひとつ。福岡産。英語表記では「Cherry
Radish」とプリントされている。見た目は従来のミニ赤カブにそっくり。かじってみると、非常にみずみずしくて美味。マヨネーズもドレッシングも、何もいらない。

午後は外出先からいったん帰宅してから、夕飯のおかずを持って実家へ。父にチベット行きの旅程表を渡す。「ここに連絡先の携帯番号も書いておけ」と言う。あのねパパ、携帯どころか電話どころか、電気も通ってないところへ行くんです。


*

シーレの絵はやばい。特に風景画、木や家並みなどの静物から出ているヤヴァイ光線は……。昨夏ウィーンのLEOPOLD MUSEUMを訪れた時、彼の絵に囲まれた時は、真剣に頭がいかれると思ったほどの電波、もとい説得力を感じたけれど、それでも対象が、まさしく彼が描いたように「見える」瞬間が自分にくるとは思わなかった。
が、今日は瞬間、見えてしまった。怖い人も来そうになったし、おかあさん。

コ  ワ  イ  ヨ
[PR]
by epea | 2006-04-24 01:21 | 日常雑記

2006/04/21 Getting to know IE Routers

午前中、昨日の面接に基づいてHRM申告内容の書き直し。面接前に勝手のわからないまま投入した時と異なり、やり始めたら集中して書くことができたが、いざ投入してみたところ、行数の上限を超えているとのエラーサイン連発で、締め切り時間に間に合わないのではと大いにあせる。

朝、一点凝氏に転送してもらったメールから、某IE取得者がルータを放出すると知り、ぜひ譲っていただこうと慌てて手をあげる。ゲンをかつぐ訳ではないけれど、こういう場合は奪い取るようにしてでも欲しい、と思ってしまう。つい最近IEを取ったばかりの人の触っていたルータですよ?!? 勢いあるオーラをまとっているに決まっている。

私の場合IEはともかく(笑)、まずはBSCIだ。これが取れなければ、今の出向先部署が(おそらく)来る7月で大改編を迎えた後、A社内の現在の所属ユニット内において私の戻る場所は無い、ぐらいに危機感をもっていた方がいい……少なくとも昨日の面接では、そのような空気を感じた。戻る・戻らない・戻れない・戻れば、という話は別として、ネットワークエンジニア志望者たるもの、家に7台くらいルータが無いようではおかしいではないか。で、太い螺子でもってラックに据え付けたり順番入れ替えたりとか、いかにも楽しげでほほえましいではないか。私も面倒くさがらずに早く自鯖公開しなくては……こう見えてもローカルでRedHat9やFedora Core3を入れて遊んだりはしているのだ。Scriptかくおべんきょうもしないと。あぁやりたいこと大杉!
[PR]
by epea | 2006-04-24 00:17 | 日常雑記

2006/04/20 Meeting Demands

朝の全体ミーティングでは、チーム変更の通達ナシ。サイボウズ上では2、3日前から変化があったので、これまで完全な(そして、外部からは存在意義の不明な)遊軍部隊所属というステータスを脱したというアナウンスを、期待していたのだが。

その後、2005年度の人事査定をいただくための面接。出向社員としての立場からいかに本社人事部へアピールするか、ご教示いただく。言われてみれば至極当然のことであっても、初めての場合は言われてみないと気づけない類いの事柄が多い ―― ということに、改めて気がつく。
「検証実務から離れている間にCCXXを取るように」というのは、ほとんど業務命令。実際、多少厳しかろうと、今の状態が資格試験の勉強をするのに適していると、言えなくもない。連日深夜の実務に近づいたら、まず体がもたない。

昼、外出。

午後は特筆事項ナシ。
[PR]
by epea | 2006-04-23 23:49 | 日常雑記

2006/04/19 Just Another Hectic Day

午前と午後に、訪問企業一社ずつ。MS社(Microsoftに非ず・笑)、MT社。
両社とも概論部分のプレゼンをやらせていただく心積もりだったが、午前の一社目途中で例によって多忙なオヤビンがいなくなってしまい、心の準備のできないまま始めてしまったせいか、うまくいかなかった。それを聞いていてマズイと思われたのか、午後のプレゼンはぜんぶもう一人の出席者がやってくださった。

物凄く反省している。ある程度慣れてきていたこともあり、また前日は別の仕事に夜10時まで追われていたせいもあり、今朝のプレゼンは準備不足のまま臨んでしまった。筋金入りエンジニア集団の中で、私が貢献できる唯一のことといえば、英語絡みの作業なのだから、もっとしっかりやらなければいけない。
[PR]
by epea | 2006-04-23 23:35 | 日常雑記

2006/04/18 Medicine for Altitude Anoxia

朝、旅行医学会のHPに掲載されていた病院へ行き、高山病予防のためのDiamoxを処方してもらう。本来は緑内障のための薬なので眼科でも処方されるそうだが、高山病対策に使われることになったのはごく最近のことで、しかも登山関係者による一種の裏技的な使い方であって正規の使用法ではないので医師の間でも高地対策になるとはほとんど知られていないらしく、まったく知らない病院へ行って処方してもらおうとすると大変なことになるそうなのだ。

週末は混み合うとのことで平日に行ったのだが、空いていたのでそれほど待たずに薬の処方を出してもらうことができた。薬局へ行くと、しきりに珍しがられて、どこへ行くのか、何日間行くのか、山は詳しいのかetc、いろいろと尋ねられた。けっきょくその薬局では必要な日数分の量が揃わなかったので、今週中に数をそろえて郵送してもらうことになった。

午前中は休みをとったので、薬局を出た後も少々時間に余裕があって、駅までぶらぶらと歩きながら目にとまったケーキ屋(今はやりの、パティシエのやってる工房っぽいところ)に入る。この手の、いわゆるスイーツ屋さん?に入るのは、久しぶり。いつもはそれほどケーキを食べたいとは思わない、くどくて途中で飽きてしまうから。

ナッツのぎっしり詰まったガナッシュケーキとコーヒーでお茶しながら、昨夜の写経の続き(笑)。チベット語では、最後の真言念誦の前の部分まで一通り書き終えたので、後は日本語と漢語の対訳を付けていく。私の場合、写経といっても鉛筆でノートに書いているだけなので実にお手軽なもの。それでも、チベット文字をできるだけ美しく書くには集中しなければならないし、すぐ無心の境地に入ることができて、気持ちいい。趣味が写経、と言うと、年寄りくさいと思われそうだが、実際にやってみると、特別な装備もなく夢中になれてこれほど気持ちのよいことは、他にはそう滅多にないのではないかと思えてくる。日本の書道と同じように、チベット文字のような流麗な記号にはきっと「書」の伝統的技法があるはずなので、今度の旅行ではそのあたりについても知ることができたらな、と考えている。

スイーツ工房、もといケーキ屋を出てさらに駅まで近づいたところ、偶然歩いていた小道にとてもよさそうな書道の道具の専門店を見つけて驚喜する。思わず写経用の細筆や専用箋を買い、入り口に飾ってあったでっかい筆の写真も撮った。

午後は会社で、依頼のあった仕事の続き。今日中に仕上げようと思ったら、意外と時間がかかってしまった。内容的には非常に簡単だったが、少しばかり量があったため。

XさんがK○社へ送ったメールの本文で「C○」を連発しているのを目にして、背筋が凍る。アンビリーバボー。後継で案件を担当することになったYさんも一瞬、かたまっていたようだった……。

夜、○さんと話すきっかけができて、わかりやすそうなプリントを貸していただく……嬉しい!! ○さんサイコー。ちょっと近づきがたいところがあるけれど、本当はとてもいい人なのだ。先日から新しいメーラーに変えたので、ちょうど今日の昼間に移設した古いデータを整理していたら、以前に何くれとなく頂いていた参考資料添付のメールが幾つか出てきて、反省していたところだった。今からどれくらい準備できるかわからないけれど、がんばろう。チャンスをくれるいい職場に恵まれて幸せ。オヤビンはすでにダンボールを積み上げて引越し準備?を始めている様子だし(笑)、ここの職場の人々ともあと2ヶ月ないし3ヶ月間のご縁としても、大切に過ごしたい。
[PR]
by epea | 2006-04-19 02:03 | 日常雑記

2006/04/16 Mail Addict

自分のこと。日本に帰ってきた頃は、電車の中で多くの人々がしんとして携帯の画面を見ているのを「怖すぎ」と感じていたのに、このままではいけない。どうにかしないと。
私感だけど、最上のモバイル装置は「日本の文庫本」だと思う。情報量が多くて軽いし、長い時間読んでいても目が疲れない。(同じ本でも、紙がゴワゴワして開きにくいペーパーバックより遙かに上品で、扱いやすい。) デザインも美しいし、無数の種類が揃っていて、なんと言っても安い。モバイル機器に夢中になる前に、ニホンジンは文庫本のコストパフォーマンスを客観的に見直すべきじゃないか、と真剣に訴えたい。
……などと思いながら最近は携帯に嵌っているので、問題なわけです。

朝、昨夜のコンサートで一青窈さんからおみやげにいただいた梔子(クチナシ)の苗木(観客全員がいただいた。昨年はハナミズキの苗木だったとか)を植えたところ、一時間もしないうちに野良猫に根元の土を荒らされる。どうにかしないと。

午後、旅行準備のため、昨日に引き続き必要な買い物や手続きなど。かの地はハンパでなく空気が乾燥しているそうなので、点眼剤をさらに多めに準備する。長時間自転車をこぐので、発汗性にすぐれた化繊の下着やタイツなども。ふつうの木綿の物だと汗を吸ったままになってしまうので、陽射しが陰った時に体温が低下してよくないらしい。かの地は基本的に水不足なのでキャンプで入浴できない日のためのウエットティッシュ、体が高地適応できなかった場合の非常食としてのゼリー飲料、粉のポカリスエット、気温が下がる夜のためのホカロン、寝袋の内側に敷く薄めのシーツ、etc。

新しいスーツケースも買った。二年前に家人が海外出張に行った際、ニュージーランドの空港で鍵の周辺をひどく壊されてしまって以来、片づけたままのスーツケースが一つある。鍵の部分さえどうにかなればまだ使える筈なのだが、「直せないのだから買おう」と言う家人に負ける。東急ハンズあたりを丹念に探せば、修繕に役立つ何かが見つかりそうな気がするのだが。とはいえ、そのための時間がないのも確か。

夜はいつも通り、料理して後片づけして入浴して、これから就寝。

来週は来客も増えるし、面談もある。予定に追われるうちに二週間が過ぎて、たちまちGWに突入しそうな気配。気を引き締めていこう。

必須事項:
日蔵語対訳の般若心経・写経の仕上げ。
Pointsec導入後のノートPCで、VPNがうまくいくかどうかの確認。
(前回協力者が新年度から去ってしまったので、疑似環境を貸してくれそうな人を早めに探すこと)
[PR]
by epea | 2006-04-17 02:05 | 日常雑記

2006/04/15  Yo&U

昼、旅行用の衣類を買いに神保町へ。チベットは、陽射しのつよい乾燥した高地。陽射しの有無や朝晩で寒暖の差が大きくなりがちなので、薄めの化繊シャツやフリースを何枚も重ね着して対応できるよう、多めに準備してください、と言われている。最初は冬物のセール品を漁っていたが、試着しているうちに気に入った色の物が欲しくなり、結局自分はmont bellの回し者かと思うほどmont bellで揃えてしまった。

午後、般若心経の写経。

夜、一青窈コンサート「Yo & U」@東京国際フォーラム。
家族の事情でシドニー・東京間を往復していた時期が一段落し、東京に戻ってきたある日、テレビで彼女が「ハナミズキ」を歌っているのを見て驚愕した時のことを、よく覚えている。久しぶりに日本の歌番組を見たら、すごい詩人がいる……! と感動したのだった。
すごい詩人だと思う。詩の原点としての言葉遊び、が生きている。彼女がたとえば、「茶化す、茶化す」と繰り返しささやくたびに、マラカスがシャン、シャンと鳴っているように聞こえてくる。考えてみるまでもなく、言葉遊びを人に聞かせるとしたら、曲にのせるほどいい方法はない。ミューズの書いた詞/詩を読んで、曲をつけたい男性が集まる。けれども、たとえば「」における井上揚水は、完全に一青窈の詞に負けてしまっているんじゃないか、という気がする。だからあのような、語り/騙りを乗せられるリズムの旋律を編み出せずに、BGM的な構成になったのではないか。

彼女はゴスロリ風なフリルたっぷりの、真っ白に膨らんだショートスカート・ドレスで現れた。ひざ上あたりからきれいな脚を露わにしたまま、ステージの上を踊り、跳ねる。膝頭の骨が長くて、目に焼き付く。舞台装置として据えられた8枚ほどの縦長の白いパネルの上で照明がさまざまに変化し、白いドレスの彼女を幾通りもの色に染める。アップテンポの元気よい曲、パパのかわいい娘を演じる曲、しっとりした曲、こぶしのきいた曲……。

隣に坐っていたおじさん、開演直前まで写真週刊誌を舐めるように読んでいた。このコンサートには一人で来ていた様子で、彼女が舞台に登場してからはずーっと、双眼鏡を覗きっぱなし。ときどき双眼鏡を膝元に置いては、そっと身悶えするように、ため息をついていた。
……気持ち、わかります。ものすごくチャーミングな歌姫だもの。

一番よかったのは、やはり「ハナミズキ」だったように感じた。この詞は深い。「僕の我慢が」とか「君と君の好きな人が、百年続きますように」とか、用語の表面だけを掬うと、「好きな女性をライバルに譲った男性のモノローグ」といった設定にみえる(し、そのように読まれてもかまわない、と一青窈は思っているかもしれない)が、実際はもっと深いところからうたっている、と思う。初めて聞いた時に不思議な詩だと感じ、後ほどCDの解説に「9・11の後に作った」とあるのを読んで、なるほどと腑に落ちたのだった。
崩壊直前の高い塔の中で、お先に行きなさい、と他者をいざなった無名の人々や、無名の救援者たち。彼らのような人々は、あの「9・11」のみならず、これまで地上で起きてきた無数の「9・11」において、数多く存在していたはずだ。あの詞はそのような、世界のどこにも報道されず、誰にも気づかれなかった無数の人々に向けられているように感じられる。だからこそ不可思議な尊さを湛えて、聞く者の心を揺さぶるのではないか。
[PR]
by epea | 2006-04-16 01:32 | 日常雑記